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小さな寒さと書いて「小寒」。
二十四節気の23番目の小寒は、どのような意味を持つ季節をあらわしているのでしょうか。
また、その次の季節の「大寒」とはどのように違うのでしょうか。
今回は小寒の意味、2025年はいつなのか、旬の食べ物と行事、そして大寒との違いについてご説明いたします。
小寒の次は>>大寒の意味や由来とは?2025年はいつ?食べ物や行事と冬至との違い
目次
小寒の意味
「小寒」とは「厳しい寒さが始まる時期」という意味があります。
読み方は「しょうかん」です。
2025年の小寒は、1月20日(月)です。
二十四節気は太陽の位置から割り出されており、1年間を24等分して季節を分類しています。
小寒は23番目の季節となりますから、次の24番目の「大寒」が来るまでの14日間が小寒の時期ということになります。
2024年の小寒の期間は1月5日〜1月19日ということになります。
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>>大寒の意味や由来とは?2024年はいつ?食べ物や行事と冬至との違い
小寒と大寒の違いは?
小寒 | 大寒 | |
順番 | 23番目 | 24番目 |
期間 | 2025年1月5日~1月19日 | 2025年1月20日~2月2日 |
意味 | 厳しい寒さが始まる時期 | 寒さが最も厳しい時期 |
小寒と大寒はまるでペアの様ですが、こうしてみると違いがわかります。
「寒」という字の前についている「大」と「小」が寒さの厳しさを表現しているのですね。
小寒は「寒の入り」とも言われ、小寒から立春の前日までの間を「寒の内」や「寒中」と言います。
お正月の松の内が過ぎると、寒中見舞いを出す時期がこの寒の内なのです。
ちなみにその寒の内において大寒の間は、本当に寒さが厳しく最低気温が記録されることが多いとも言われています。
小寒の行事食
七草粥
1月7日は「人日の節句」と言い、現在でも七草粥を食べる習慣が残っています。
邪気を払い、無病息災を願って人々に食べられている七草粥は、お正月の食べ過ぎの胃を労わるためにも食べられているというお話もあります。
また、寒い季節でも力強く生える春の七草の生命力の強さにもあやかり、人々に七草は好まれていました。
現代では自分で春の七草を調達してくるのは難しいかもしれませんが、この時期になると七草粥セットがスーパーの季節ものコーナーや、青果コーナーで売られています。
フリーズドライにされたものや、お茶漬けふりかけに加工されたものも売られていますので、みてみましょう。
春の七草とは
- せり
- なずな
- ごぎょう
- はこべら
- ほとけのざ
- すずな
- すずしろ
お雑煮・おしるこ
1月11日は「鏡開き」といって、歳神様にお供えした鏡餅を割り、家庭円満を祈願してお雑煮やおしるこにしていただきます。
鏡餅を小さくする際は必ず刃物を使わないように気をつけましょう。
鏡開きは本来は武家の風習でしたから「切腹」を連想させることにつながるので刃物は避けられていたそうです。
現代では鏡餅の形のケースに小さなお餅が入っているタイプのものが売られていますので、便利ですね。
小正月の食べ物
小豆粥・どんど焼きの餅
昔は1月15日の小正月というものが大切にされており、この日は鏡開きの時のお餅を入れた小豆粥が好んで食べられていました。
古来の中国で小豆粥は家庭の健康と円満を祈るということが日本に伝わり、やがては小豆は邪気を払うものとして息災と豊穣を祈るという風習となったからです。
また、小正月には「どんど焼き」と言ってお札や書き初め、正月飾りを神社で燃やす催しものがあります。
このどんど焼きの炎で焼かれたお餅にも、無病息災のパワーがあるとされていました。
あなたのお近くの神社でも、どんど焼きが行われているかもしれませんね。
冬土用
2024年の冬土用は1月18日(木)〜2月3日(土)です。
冬の土用は「未 ひつじ」で、「ひ」のつく食べ物や「赤」を連想させる食べ物が良いとされています。
例えば、
- ひよこ豆
- ひじき
- 鮃(ひらめ)
- 赤とうがらし
- いちご
がおすすめです。
小寒の旬の食べ物
行事食の他、小寒の時期に旬を迎える食べ物は、以下になります。
- かぶら
- ポンカン
- 鰤(ぶり)
- 河豚(ふぐ)
小寒の行事
「人日の節句」
1月7日は、人日の節句と言って七草粥を食べる日です。
他の節句が3月3日や5月5日など奇数の月と日が重なっている日であることに対し、1月7日はどうして違うのかというと、1月1日の元日は別格とされていたからです。
また、どうして人日の節句に七草粥を食べるのかというと、昔の中国の占いの風習が由来です。
かつて中国では、正月の1日は鶏、2日は犬、3日を羊、4日は猪、5日に牛、6日は馬、7日に人、8日は穀を占うという風習がありました。
そして、その日はその動物を殺さないようにしていたのです。
よって7日は人の日とされており、七草粥で邪気を払い、無病息災を祈願することが始まりであるとされています。
やがて中国と交流を始めた日本へとその文化が届き、今でも七草粥を食べる日となったのです。
「鏡開き」
かつては武家の風習であった鏡開きは、1月11日に行われます。
切腹を連想させるため、必ず刃物を使わずに鏡餅を割り、家庭円満と息災を願ってお雑煮やおしるこにしてお餅をいただく日となっています。
「十日戎(とおかえびす)」
西日本に馴染みが深く、全国の恵比寿天をお祀りする神社で催される商売繁盛祈願のお祭りです。
1月9日〜1月11日に行われています。
縁起物である宝物の飾りのついた笹を購入したり、授かることができます。
近隣の恵比寿天をお祀りする神社へ足を運んでみましょう。
「小正月」「どんど焼き」
昔は1月15日は、「小正月」「女正月」「花正月」などと言い、元旦と同様に大切な日とされてきました。
それぞれの名前の由来は、正月を大正月としていること、正月働いた女性を労わる意味もあったこと、餅花を飾ることが由来だとされています。
この日は小豆粥を食べたり「どんど焼き」と言って正月のお飾りや書き初め、お札を神社などで燃やしてくれる日でもあります。
「成人の日」
1月の第二月曜日は、成人の日です。
2024年は1月8日(月)です。
この日は各市町村で成人式が行われます。
2022年の民法改正で成人が20歳から18歳となりました。
しかし、18歳では学業や部活、就職などがあるため成人式を元来の二十歳で執り行った市もあり、今後もまだまだ市町村の判断で成人式は開催されていくでしょう。
ちなみに18歳で成人でも、喫煙と飲酒は20歳からですのでご注意を。
まとめ
小寒とは、「厳しい寒さが始まる時期」という意味を持つ二十四節気の23番目の季節です。
最も寒い時期である次の季節「大寒」へと向けて、厳しい冬の暮らしはまだまだ続いていく時期です。
また小寒は、鏡開き、七草粥や小正月など、お正月の名残のある行事がたくさん残っています。
しかし、正月休みが終わって仕事や学業など現実へと引き戻される時期であり、忙しい現代人には辛く感じることもありますね。
美味しい旬のものを食べて健康に気をつけながら、気を引き締めて頑張る季節なのかもしれません。