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「小暑」という季語をご存じでしょうか。
俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。
様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「小暑」について解説していきます。
「小暑」について基本的な意味や由来はもちろん、いつの季語なの?といった疑問や俳句もご紹介いたします。
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「小暑」の意味と読み方
「小暑」とは、暦の上での目安となる二十四節気の1つです。
読み方は「しょうしょ」で、夏の暑さがこれからどんどん本格的になってくるという意味を持っています。
実際の日付で言うと毎年7月7日頃であり、次の二十四節気の「大暑」までの時期を指します。
この「小暑」は夏を表す最後の節気であり、1年の半分という事も意味しています。
時期的にちょうど梅雨明けの時期と重なることも多く、突然の気温の上昇に体がついていかず体調を崩しやすい時期でもあるんですよ。
「小暑」はいつの季語?
「小暑」は俳句の世界において、「晩夏」の季語として使われています。
夏を通してずっと使える季語ではなく、夏の終わりごろを指す「晩夏」の時期を表現する際の季語なんですね。
「小暑」の由来
「小暑」は「小さく暑い」と書き、これから本格的な夏の少し前という意味で付けられています。
長かった梅雨も明け、自然の中では蝉の鳴き声なども聞かれ始める時期であり、夏の到来を本当に間近に感じる事が出来るのがこの「小暑」なんですね。
「小暑」には何をする?
栄養を摂る
小暑は土用の丑の日とも被っていますのでこれからやってくる夏の暑さに負けないよう鰻はもちろん、栄養のある食べ物をしっかり食べていくことが大切です。
しっかり寝る
これからやってくる暑さで夏バテをしてしまうかもしれません。
しっかり食べてしっかり寝ることで、暑さに負けない体づくりを小暑の内から始めておくのがおすすめです。
「小暑」を使った俳句
一本の細書キを購ふ小暑かな
(いっぽんの ほそがきをかう しょうしょかな)
勝又一透
採血の跡黄味がかる小暑かな
(さいけつの あときみがかる しょうしょかな)
高澤良一
部屋ぬちへ小暑の風の蝶ふたたび
(へやぬちへ しょうしょのかぜの ちょうふたたび)
皆吉爽雨
まとめ
季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。
春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。
季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。
日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。