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「時代とともに変遷する」
「〇〇の変遷をたどる」
このような使い方をする、「変遷」という言葉を見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
少し難しい言葉ではありますが、テレビや新聞、本の中やビジネスシーンなどではしばしば使われていますね。
ぜひこの機会に意味や使い方を確認しておきましょう。
今回は、「変遷」の意味と使い方!「変遷をたどる」とは?【類義語・例文】 についてご説明いたします!
「変遷」の意味
「変遷」は「移り変わること。移り変わり」という意味です。
「へんせん」と読みます。
「変」は「変化」「変わる」という漢字ですね。
「遷」は「遷都」や「左遷」の「遷」で、「うつる」「うつりかわる」「しりぞく」といった意味があります。
この「変」と「遷」で、時が移り変わり、あるものが変わっていく、ということになります。
「変遷」は時の流れとともに移り変わることを表す言葉です。
「変遷」の使い方
「変遷」は「変遷する」「〇〇の変遷」などの使い方をします。
時とともに変化することを表し、特にある程度長い期間においての状況などの変化を指します。
数分おきに変化するとか、一日のうちに状況が変わるといった、短期間での変化については「変遷」とは言いません。
数年単位で変わるとか、時代が変わるとともに変化するといった、長い期間の中で変わっていくことを指して使います。
【例文】
- 日本人の食生活は時代につれて変遷してきた。
- 言葉の意味は時代とともに変遷するものだ。
- 理想のリーダー像というものが、時代によってどう変遷してきたかを調べる。
- トレンドの変遷から若者の価値観が見えてくる。
- この遺跡を調べることで、古代の社会構造の変遷がわかる。
「変遷をたどる」とは?
「変遷」は時とともに移り変わることを指す言葉ですね。
「変遷をたどる」という使い方をされることもよくあります。
「〇〇の変遷をたどる」などと、記事の見出しや本のタイトルになっていたりもしますね。
この「変遷をたどる」は、「物事の変化を確かめていくこと」という意味です。
「たどる」は「道筋に沿ってめざす方向へ進む」「筋道を追ったり、手がかりを頼ったりして探し求めていく」など、実際に歩いて道を進んだり、そこから転じて話の筋道を追うとか事態が進んでいくといった意味になります。
「変遷をたどる」ということは、その変化を追って、どういう風に移り変わっていったのかを確かめていくということです。
【例文】
- 日本の選挙制度の変遷をたどる。
- ピカソの大規模な回顧展で、作風の変遷をたどる。
- 日本語の歴史的変遷をたどる。
「変遷」の類義語
「変遷」の類義語には次のようなものがあります。
- 推移(時がたつにつれて状態が変化すること。移り変わっていくこと)
- 変動(事態に動きがあって、変化すること)
- 変転(状態・情勢が移り、変化してゆくこと)
- 沿革(物事の移り変わり。今日までの歴史)
- 流転( 移り変わってやむことがないこと)
- 変移(変化して他に移ること。変えて移すこと)
- 変化(ある状態・位置から、他の状態・位置に変わること)
- 移り変わり(事態や状況が時のたつにつれて変わってゆくこと)
「変遷」と「推移」の違い
「推移」も時とともに移り変わっていくということです。
この二つの違いは、「推移」は短い期間での変化についても使えますが、「変遷」は数年単位とか時代が変わるとかいう、長いスパンでの移り変わりについて使います。
また、「推移」は、「株価の推移」など、数字で示すことのできる移り変わりに多く使われます。
さらに、「推移」は「時間が推移する」というように、時間がたつという意味でも使われます。
まとめ
「変遷」の意味はおわかりいただけたでしょうか。
口語では「変わっていく」とか「移り変わる」などと言うことが多いかもしれませんが、かたい内容の文章中や、あらたまった場面での発言などには「変遷」の方が適した響きではないでしょうか。
ぜひ使い方を理解して、使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!