電源がない場所にも設置できる!
ソーラーパネル付き防犯カメラ

言葉の意味と使い方

「低減・削減・軽減」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文つき】

「低減・削減・軽減」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文つき】

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

「低減・削減・軽減」は、どれも何かを減らす時に使う言葉ですよね。

ビジネスシーンやニュースなどで、よく見聞きすると思います。

三つとも似ていますので、どのように使い分けるのか迷ってしまうのではないでしょうか。

今回は、「低減・削減・軽減」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文つき】についてご説明いたします!

「低減・削減・軽減」の違いは?

「低減・削減・軽減」は、どれも何かを減らす時に使う言葉ですよね。

非常に似ていますし、どれもビジネスシーンやニュースなどでよく使われる言葉です。

これらの違いを簡単にまとめると、

  • 「低減」は「数値で表せるものが減ること。また減らすこと」
  • 「削減」は「一定の範囲を切り取って減らすこと」
  • 「軽減」は「数値で表せないものが減ること。また減らすこと」

となります。

それぞれの意味や使い方を確認していきましょう。

「低廉・安価・廉価」の意味と違いは?読み方と使い分け方を解説!【例文つき】近ごろ激安スーパーやファストファッションのお店などが流行っていて、驚くほど安くものが売られていることがありますよね。 もちろん安け...

「低減」の意味と使い方

「低減」は「へること。へらすこと」という意味です。

「ていげん」と読みます。

「低く」「減る、減らす」という字の通りの意味ですね。

どんなものについて使われるかというと、価格、予算、出生率などなど、値段や割合といった具体的に数値で表せるようなものについて使います。

また、それらが自然に減ったという時にも使いますし、人為的に減らすという時にも使います。

「低減」は、数値で表せるものが減ったり、それを減らしたりすることを表す言葉です。

【例文】

  1. 出生率が低減している。
  2. 予算を低減して計画を組み直す。
  3. この辺りの地価は年々低減している。
  4. この生地は、特殊な加工により付着するウイルスを99%低減することができる。

「削減」の意味と使い方

「削減」は「けずりへらすこと」という意味です。

「さくげん」と読みます。

「削る」に「減らす」と読みますので、これも文字通りの意味と言えますね。

すでにあるものを、削るように一部分減らすということです。

使う対象は、費用や定員、軍備などで、金額や人数、量が具体的に表せるようなものを一定の範囲で切り取って減らすという意味になります。

「削る」ということなので、自然に減っていくという意味は含まず、人為的に減らすということを指します。

「削減」は物事の一定の範囲を切り取って減らすという意味の言葉です。

【例文】

  1. 人員削減のしわ寄せで残業続きだ。
  2. 予算を削減して計画を組み直す。
  3. 軍備の削減を進める。
  4. 2030年までにCO2排出量を30%削減しよう。
「免除・減免・免責」の違いは?意味と使い方を解説!【例文つき】
「免除・減免・免責」の違いは?意味と使い方を解説!【例文つき】「免除・減免・免責」は、どれもビジネスシーンやニュースでよく見聞きする言葉ですね。 何かの料金や税金などに関してもよく使われますし...

「軽減」の意味と使い方

「軽減」は「減らして軽くすること。また減って軽くなること」という意味です。

「けいげん」と読みます。

これも字の通りですね。

「減らして軽くなる」または「減って軽くなる」ということです。

使う対象は、税金や痛み、リスク、被害などなど、負担や苦痛について使います。

また、人数が減るとか個数が減るとかいった、具体的な数値で表すものではなく、負担や苦痛といった数値で表せないものを減らす(減る)ということです。

減る、あるいは減らすことによって、負担があったり苦痛を感じたりといったマイナスの状態を和らげる、負担を軽くするという意味になります。

「軽減」は負担や苦痛といったものを減らして軽くするということです。

【例文】

  1. この薬で患者の痛みを軽減しよう。
  2. 業務の負担を軽減するアイディアを出す。
  3. 住宅の地震被害を軽減するために工夫する。
  4. 酒類や外食を除く飲食料品は軽減税率の対象となっている。

「低減・削減・軽減」の使い分け方

「低減・削減・軽減」のそれぞれの意味がわかりましたね。

また、意味の違いや使い方の違いもありました。

まとめると、

  • 「低減」は「数値で表せるものが減ること。減らすこと」
  • 「削減」は「すでにあるものの一定の範囲を削って減らすこと」
  • 「軽減」は「負担や苦痛などが減って軽くなること。減らして軽くすること」

という違いです。

「低減」は何かの量を減らす、あるいは減るということですね。

「削減」は一部をバッサリ切って減らすというニュアンスで、「カットする」という強い意味合いになります。

「軽減」は、減らすものが負担や苦痛といった、たくさんあるとつらいものについて、それが減ったり減らしたりして楽になるというニュアンスです。

【例文】

  1. 出生率が低減する。(出生率の数値が減った)
  2. 経費を削減する。(経費をカットして減らす)
  3. 痛みが軽減する。(痛みが和らぐ)

「低減・削減・軽減」の類義語

「低減・削減・軽減」の他の類義語には次のようなものがあります。

  • 低下(低まること)
  • 減少(減って少なくなること)
  • 下落(値段や等級などが下がること)
  • 節減(使う量を切り詰めて減らすこと)
  • 半減(半分に減らすこと。減ること)
「免除・減免・免責」の違いは?意味と使い方を解説!【例文つき】
「免除・減免・免責」の違いは?意味と使い方を解説!【例文つき】「免除・減免・免責」は、どれもビジネスシーンやニュースでよく見聞きする言葉ですね。 何かの料金や税金などに関してもよく使われますし...

「低減・削減・軽減」の対義語

「低減・削減・軽減」の対義語には次のようなものがあります。

【「低減」の対義語】

  • 増大(数量が増えること)
  • 増加(数量が増えること)

【「削減」の対義語】

  • 追加(後から加えること)
  • 増加(増えること)

【「軽減」の対義語】

  • 加重(さらに加えること)
「軒並み」の意味と使い方!「軒並み中止」とは?【類義語・例文】
「軒並み」の意味と使い方!「軒並み中止」とは?【類義語・例文】「冬の催しが軒並み中止に」「IT関連の株価が軒並み下落」 この「軒並み」という言葉、ニュースや新聞、ビジネスシーンでもよく使われて...

まとめ

「低減・削減・軽減」は似ていますが、一つ一つ見ていくことで意味の違いがわかりましたね。

価格の低減、コストの削減、負担の軽減などなど、ビジネスシーンではどれも非常によく使われる言葉です。

しっかり理解しておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
error: Content is protected !!