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「大変な失態を演じてしまい、大変申し訳ありませんでした」
この「失態を演じる」という言葉は、大きな失敗をしてしまったときなどに使われます。
「失態」と「失敗」はどう違うのでしょうか。
また、「失態を演じる」などの言い回しの使い方についても調べてみました。
今回は、「失態」と「失敗」の意味の違いや使い方!「失態を演じる」とは?【類義語・例文】についてご説明いたします!
「失態」と「失敗」の意味の違い
「失態」も「失敗」も、何かをやりそこなう、いわゆる失敗のことですよね(笑)。
違いがわかりにくいこの「失態」と「失敗」ですが、それぞれの意味は
- 「失態」は「失敗して体面を失うこと」
- 「失敗」は「何かをやりそこなうこと」
となります。
違いが見えてきたかもしれませんね。
それぞれの意味から詳しく見ていきましょう。
「失態」の意味
「失態」は「失敗して体面をそこなうこと。面目を失うようなしくじり」という意味です。
「しったい」と読みます。
「体面をそこなう」「面目を失う」ということですので、失敗して自分の名誉が傷つくようなことを言います。
かなり大仰な意味合いですね。
「失態」は何かをしくじることで、人から笑われたり、自分の誇りを失ったりするような事態になることを言います。
【例文】
- これはとんだ失態をお見せしてしまいました。
- 彼は自分の失態を隠したがっている。
- 昨日の宴会で失態を晒してしまった。
- 取引先の前で大失態を演じてしまった。
「失敗」の意味
「失敗」は「物事をやり損なうこと」という意味です。
「しっぱい」と読みます。
これは、小さい子供でも知っているような一般的に使う言葉ですよね。
成功の反対、しくじること、何かをしてうまくいかなかったことを「失敗」と言います。
仕事で失敗する、試験で失敗するというような大人のしくじりについても使いますし、子供が輪投げで失敗するというような日常的なことについても使います。
「失敗」は何かをやり損なうということを言います。
【例文】
- 仕事で失敗をして上司に怒られた。
- 昨年受験に失敗したが、浪人を経て志望大学に合格した。
- コーディネートに失敗して全身緑色になってしまった。
- 子供がいたずらに失敗してお母さんに怒られている。
「失態」と「失敗」の違いと使い方
「失態」は「失敗して体面を失うこと」、「失敗」は「何かをやり損なうこと」です。
つまり、
- 「失態」は体面を失うということに重点を置く
- 「失敗」は単にものごとをやり損じることを言う
という違いになります。
「失態」の方が人から笑われたり後ろ指を指されたりして、プライドが傷つく、地位や誇りが損なわれるという意味を含みます。
それに対して、「失敗」は単に何かをやり損なうということを指します。
「失態」の方がプライドが傷つくような深刻な失敗ということですね。
「失敗」は深刻な失敗から日常的なちょっとした失敗まで、広く使える言葉だということです。
「失態を演じる」とは?
「失態」は「失態を演じる」という使い方をされることが多くあります。
「失態をさらす」「失態をおかす」「失態をしでかす」「失態をしてしまい」など、いろいろな表現がありますが、ニュアンスの違いはありますが、いずれも「失態」をする、という意味であることは同じです。
中でも、「失態を演じる」は「人に笑われるような失敗をする」ということを表します。
ただ「失態」であるというだけでなく、「人に笑われるような無様な失敗」ということを強調する表現です。
「演じる(演ずる)」はもちろんお芝居の「演じる」ですが、「目立つようなことを行う」という意味でも使われます。
「失態」を「演じる」ということは、「失態」をして、人々の前で目立ってしまうということなんですね。
失敗が目立つということは、「あの人失敗したね」などと笑われたりバカにされたりするということになります。
「失態を演じる」は、「人前で恥さらしな行動をしたり、笑われるような失敗をしたりすること」ということになります。
「失態」と「失敗」の類義語
「失態」と「失敗」の類義語には次のようになります。
- しくじり(失敗のこと)
- 不始末(後始末が悪いこと)
- 不成功(成功しないこと)
- 不首尾(最後がうまくいかないこと)
- 落ち度(手落ちのこと)
- 誤り(間違い。失敗)
- ミス(間違えること。失敗)
- 間違い(真実と違うこと。しくじり)
- 過ち(思いがけずしでかした悪いこと)
「失態」と「失敗」の対義語
「失態」と「失敗」の対義語には次のようなものがあります。
【「失態」の対義語】
- 手柄(人から褒められるような立派な働き)
- 上首尾(物事がうまい具合に運ぶこと)
- 上出来(出来栄えや物事の結果などがすぐれていること)
【「失敗」の対義語】
- 成功(物事を目的通りに成し遂げること)
まとめ
「失態」と「失敗」は、どちらも物事をやり損なうという意味では同じです。
ですが、「失態」には単に失敗するというだけでなく、それによって笑い者になるなどしてプライドが傷つく、面目を失うという意味が含まれていました。
また、「失敗」は「失敗する」と使うのが普通ですが、「失態」は「失態を演じる」「失態をさらす」などの使い方をするというところもポイントです。
気をつけて使い分けてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!