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「ちなみに……です」
この「ちなみに」という言葉、日常でもビジネスシーンでも、テレビなどでもよく見聞きする言葉ですよね。
しょっちゅう使うと言う人も多いのではないでしょうか。
ですが、この「ちなみに」について、きちんと意味を考えたことのある人は少ないかもしれません。
「ちなみに」はビジネスシーンなどでも使える言葉なのでしょうか?
今回は、「ちなみに」は敬語?ビジネスでは失礼になる?意味や言い換え表現を解説!についてご説明いたします!
「ちなみに」の意味
「ちなみに」は、「先に述べた事柄に、あとから簡単な補足などを付け加える時に用いる語」です。
ひらがなで書かれることも多いですが、漢字で書くと「因みに」です。
本題に付け足しのような形で、ついでにちょっとしたことを言いたい時がありますね。
そのようなときに「ちなみに……」と言うことで、簡単な補足説明や、ついでの冗談などちょっとしたことを軽く付け足すという意味になります。
「ちなみに」の使い方
「ちなみに」は、先に述べた事柄に付け足しで簡単なことを補足する時に使います。
ですので、それまでと全く関係のないことを言う時には使いません。
「ところで」など、それまでの話題を変えるための言葉を使う方が適切です。
最近では「いい天気ですね。ちなみに私は髪を切ったんですよ」などと、全く繋がりのない話題に移る時に「ちなみに」を使うということも増えてきました。
ですが、これは本来の使い方ではないということです。
「ちなみに」だけでなく、「ちなみに言えば」「ちなみに申しますと」といった副詞的な使い方をすることもあります。
いずれにせよ、それまでの話題に付け足しをするという使い方であることに気をつけましょう。
【例文】
- あなたは日本に住んで三年経つのですね。ちなみに、私はまだ一年です。
- 来週から夏物のセールがはじまります。ちなみに、全品30パーセントオフになります。
- このジャケットは前を開けて着るのがおしゃれですよ。ちなみに言えば、今年はベージュが人気です。
「ちなみに」はビジネスでは失礼になる?
「ちなみに」は、それまでの話題に簡単な補足などを付け加えるのに使う言葉です。
ちょっとした情報、簡単な説明など、気軽にちょっと付け加えたい時に便利で、日常会話では使いやすい言葉ですね。
ですが、ビジネスシーンなどの真面目な場面ではどうでしょうか。
結論から言うと、「ちなみに」はビジネスシーンでも使うことができます。
ただし、使い方には注意が必要です。
「ちなみに」は敬語ではありませんが、敬語表現を使った文章の中で使えば問題ありません。
「ちなみに申しますと」「ちなみに申し上げますと」などとすると丁寧な印象になります。
「ちなみに」をビジネスシーンで使う際の注意点を挙げると、
- 多用しない
- 話の切り出しや話題転換に使わない
- より丁寧にしたい場合は他の言葉に言い換える
ということです。
「ちなみに」に限ったことではないですが、何度も「ちなみに……、ちなみに……」などと繰り返すと内容も分かりづらくなりますね。
また、「ちなみに」は補足するときの言葉なので、いきなり「ちなみに」と話し始めたり、「ちなみにですが」と全く話題を変えたりといった使い方も不適切です。
それから、「ちなみに」は敬語ではないので、相手によってはくだけ過ぎていると感じるかもしれません。
「ちなみに」は特に失礼な言葉ではありませんが、友人などとの気軽な会話でもよく使われる言葉ですよね。
目上の人に向けてもっと堅い印象にしたいというときは、違う言葉で言い換えるのがよいでしょう。
【例文】
- この部品はただいま品切れ中でして、納品までに1ヶ月ほどかかります。ちなみに、同じタイプのこちらの部品でしたら2、3日でご用意できます。
- 先月の売り上げデータはお手元の資料の通りです。ちなみに申し上げますと、昨年度のデータは次のページにございます。
- こちらが新製品のサンプルですので、どうぞお試しください。ちなみに、発売日は来月20日です。
「ちなみに」の言い換え表現
「ちなみに」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- また(他にも述べることがあり、続けて言うときに使う)
- なお(ある話の終わった後で、さらに別のことを言い添えるのに使う)
- ついでながら(それまでの話に付け加えて伝える時に使う)
- 付け加えると(付け足す。補足すると)
- 補足すると(不十分なところを付け足して補うと)
- 蛇足ながら(説明などに、何事かを付け足して言う場合のへりくだった表現)
- 念のために(一層注意するために、確認のために)
まとめ
「ちなみに」は、それまでの話題に、付け加えて何か言う時に使う言葉です。
ビジネスシーンでも日常でも、非常に使いやすい言葉ですよね。
それだけに、口癖のように気軽に使ってしまいがちですが、意味や使い方をきちんと理解して、適切な場面で使えるように気をつけたいものですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!