※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
レポートなどを書く時に、他の書物やウェブサイトから必要な文章を書き写すことがあります。
このようなことを表す言葉には「抜粋」や「引用」がありますが、どのように違いがあるのかは分かりにくいものではないでしょうか。
今回は、「抜粋」の意味と使い方!「引用」との違いは?「一部抜粋」とは|例文についてご説明いたします!
関連 「典拠」の意味と使い方!「出典」「根拠」との違いは?|例文つき
「抜粋」の意味
「抜粋」は「書物や作品から要所を抜き出すこと。また、抜き出したもの」という意味です。
「ばっすい」と読みます。
「抜」は「抜く」、「引き抜く。選び出す。抜きんでる」といった意味がある漢字です。
「粋」は「まじりけがない」「最もすぐれている」「あかぬけている」などの意味があります。
「抜粋」とは、最もすぐれたところを選び出す、ということになります。
書物などから、最もすぐれた部分や、必要な部分を選んで抜き出すということを表します。
「抜粋」の使い方
「抜粋」は「抜粋する」などの使い方をします。
主にレポートや論文、記事など文章を書く時に、書籍などほかの文章から必要な箇所を抜き出して引用する、ということを指して使います。
「抜粋」は元の文章を変えたり付け加えたりといったことはせず、そのまま引用します。
「抜粋」した内容を記述することで、自分の意見を説明、証明、補強などするために行います。
「引用」との違いは?
「抜粋」と非常に似ているのが「引用」です。
どちらもレポートなどを書く時に、他の書物などから一部を引いてくるということですよね。
これらの違いは次のようになります。
- 「抜粋」は「書物などから文章を抜き出すこと、抜き出したもの」
- 「引用」は「書物などから文章を抜き出して自分の文章に利用すること」
似ていますね(笑)。
- レポートにこの本の文章を「抜粋」して載せた
- レポートにこの本の文章を「引用」した
この二つは、「ある本の文章の一部を改変せずそのままレポートの中に記載した」という意味は同じことです。
しかし「抜粋」は、書物などから大事な部分の文章を「抜き出す」こと、また抜き出したもののことを指します。
「引用」は、自分の文章などに使うために他人の文章を引いてくる、引いてきたものを自分の作ったものの中に利用する、という意味です。
「抜粋」は抜き出すことを指していて、どこに何のために載せるかは関係ありません。
「引用」は抜き出して自分の作品に用いるということなので、「引用」の仕方によっては著作権法に触れることもあります。
「一部抜粋」とは
「一部抜粋」は、「全体の中のある部分を抜き出す」という意味です。
「いちぶばっすい」と読みます。
文字通り、「一部分」だけを「抜粋」しましたということですね。
例えば上司に資料の内容をメールで伝えるとき、資料に書いてある文章全部を書き写すととても長くなってしまうとします。
そのような時、「一部抜粋いたしました」などとして、資料の中の必要な部分、重要な部分をメールに記載します。
このような使い方をしますので、ビジネスシーンでも非常によく用いる言葉です。
合わせて読みたい▽
「要約・要旨・要点」の違いは?意味や使い分け方を解説!【類義語・例文つき】
「抜粋」の例文
- 資料の要点を抜粋して説明する。
- 先生の著作を一部抜粋して記事に掲載する。
- 今朝の新聞記事を一部抜粋してブログで紹介する。
- 本の要点を抜粋して説明する。
- 好きな小説から、一番盛り上がる場面を抜粋して紹介する。
「抜粋」の類義語
「抜粋」の類義語には次のようなものがあります。
- 抜き書き(必要な部分を抜き出して書くこと)
- 抄録(原文から必要な部分だけを書き抜くこと)
- 抄出(必要なところを抜き出して書くこと)
- 要約(論旨、要点を短くまとめて表すこと)
- 引用(他の文章や事例を自分の話や文の中に引くこと)
「抜粋」の対義語
- 全文(文章の全体)
- 網羅(残らず取り入れること)
まとめ
「抜粋」は「書物や作品から要所を抜き出すこと。また、抜き出したもの」という意味です。
文章を書く時に他の書物から必要な部分を抜き出して記載するときなどに使います。
元の文章が長すぎる時などに、全体の中の一部分を「抜粋」することは「一部抜粋」と言います。
ネットの記事などにも、元になる記事を「一部抜粋」したものなどがよくあります。
「引用」も同じようなことですが、「抜粋」は元の文章を抜き出すことを指し、「引用」は元の文章を引いて自分のために用いるという違いがあります。
ビジネスシーンや日常でも、文章を作成する時に「抜粋」や「引用」をすることがありますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!