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「注釈」とはどんな意味があるか、正しい使い方をご存知ですか?
仕事をしていく上で、職種にもよりますが手紙や書類記入だけではなく、レポートや論文といったまとまった長さの文章を書くこともあるでしょう。
文章の書き方には色々な注意点がありますが、今回は「注釈」について考えてみましょう。
難しい言葉が出てくる文章には必要な「注釈」ですが、正しい書き方がわからないと困ってしまいますよね。
今回は、「注釈」の意味や使い方!記号や書き方・英語の場合はアスタリスク?についてご説明いたします!
「注釈」の意味とは?
「注釈」の意味とは「語句や文章の意味をわかりやすく解説すること」です。
「ちゅうしゃく」と読みます。
「註釈」と書くこともあります。
また、単に「注」ということもあります。
「注」は「そそぐ」「一点に向ける」「くわしくときあかす」「書き記す」などの意味がある漢字です。
「釈」は「お釈迦様」の「釈」ですが、「(文や語の意味を)ときあかす」という意味があります。
「注釈」は語句や文章の意味や用法をわかりやすく解説したり、補足的な説明を加えたりすることです。
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「注釈」の使いかた
「注釈」は文章や専門用語などについての補足、説明、解説を意味します。
難しい言葉が出てきた時などに、説明を付け加えるわけです。
説明したい語句や部分に、後で説明する注釈記号をつけて、その説明を他に書き記します。
レポートや論文の場合、ページの下の方に注釈をつけたり、文章全体の最後にまとめて入れたりもします。
【例文】
- 専門用語を注釈する。
- 注釈の書き方を確認する。
- 論文に注釈をつける。
- この作品には注釈を加える必要はない。
記号や書き方・英語の場合はアスタリスク?
では、実際に「注釈」の書き方を確認していきましょう。
「注釈」の記号や書き方は?
「注釈」は難しい言葉や、専門用語、一部の人にしかわからないような言葉が出てきたときなどに補足説明を付け加えることです。
「注釈」の書き方は、「注釈」を加えたい言葉の横に(注1)、または(1)と書きます。
他の言葉にもつけたい場合は(注2)(注3)……と増えていきます。
米印(こめじるし)という、「※」の記号を使って(※1)(※2)とすることもあります。
これを注記号と言います。
注記号は本文と同じフォントでも構いませんが、上付き文字(文字の右上に小さいサイズでつける文字)にすることも多いです。
そして、その記号をつけた語句や部分の説明を文章の最後やページ下部などにまとめて書き記します。
【例文】
- 隴西(注1)の李徴は博学才穎(注2)、天宝の末年、若くして名を虎榜(注3)に連ね……
(注1)中国、甘粛 (かんしゅく) 省蘭州の南東にある県。秦代に郡が置かれた
(注2)学識が豊かで、才能と知恵があること
(注3)科挙に及第した者の名を記した札
「注釈」には「脚注」と「後注」があります。
- 「脚注」は本文中の、注釈をつけたい部分の載っているページ下部に注釈を書き記します。
- 「後注」は本文全体の後ろに全ての注釈をまとめて書き記します。
「脚注」の方が注釈をつけたい語句と位置が近いので見やすいですが、「後注」は本文を読む流れを妨げることなく読めるというメリットがあります。
どちらの方式もよく使われますので、その時の目的に適した方を選びましょう。
注記号の位置
注記号をつける位置によって、注釈の対象となる範囲が変わってきます。
- 文の末尾に注記号をつける→文全体についての補足
- 文の途中に注記号をつける→その直前の語句についての補足
- カギカッコの末尾に注記号をつける→カギカッコの部分についての補足
となります。
【例文】
- この注記号の文字は本文と同じである。(注1)→文全体を説明する
- この注記号(注1)の文字は本文と同じである。→「注記号」を説明する
- この注記号の文字(注1)は本文と同じである。→「注記号の文字」を説明する
- 「この注記号の文字は本文と同じ」である。→「」の部分を説明する
英語の場合は「※」ではなく「*」
仕事の内容によっては英文でレポートを書くなどして、英語の「注釈」が必要なことがありますね。
英語では文中で説明することが多いので「注釈」はあまり使わないようですが、「注釈」が必要な場合は「アスタリスク」(*)というマークを使うか、Note:を使います。
アスタリスクは*、**、***、または*1、*2、*3などと書きます。
アスタリスクの日本版が米印なので、英語の文献などでは「※」ではなく「*」を使います。
「注釈」の類義語
「注釈」と似た言葉には次のようなものがあります。
- 注記(文章の本体に注をつけること。その注)
- 注解(本文に注を加えてその注を説明すること)
- 付注(注をつけること。またその注)
- 解説(物事の要点・意味などをわかりやすく説明すること。また、その説明)
- 小書き(注などを本文より小さな文字で書き入れること)
- 割注(本文の間に割り書きにした注のこと)
- 脚注(本文の下の方につける注釈)
- 後注(論文や学術書などで各章や編の後部にまとめて述べた注記)
まとめ
「注釈」は専門用語などが出てくる文章でよく必要になるものです。
読み手にとってわかりやすい文章にするためにも、「注釈」を正しくつけてよりよい文章になるように心がけましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!