※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「本領を発揮する」
この「本領」「本領発揮」という言葉は、ニュースやビジネスシーンなどで非常によく用いられる言葉です。
ビジネスだけでなく、スポーツや芸能などさまざまな話題で用いられています。
「本領」を発揮するとは、どのような状態のことなのでしょうか。
今回は、「本領」の意味と使い方!「本領発揮」とは?|言い換え表現についてご説明いたします!
「本領」の意味
「本領」は「本来の持ち前」という意味です。
「ほんりょう」と読みます。
「本」は「本当」や「本来」の「本」ですね。
「もともとの」とか「中心となる」「正しい」などの意味があります。
「領」は「領地」や「占領」の「領」で、「おさめる」「うけとる」「大切なところ」などの意味があります。
「本領」は、本来の領地、もともとの大切なものなどという意味であることが漢字からもわかりますね。
このように、「本領」は、その人の本来持っているもの、特にもともと備えているすぐれた才能や特質という意味を表す言葉です。
>>「真価」の意味と使い方!「真価が問われる」「真価を発揮」とは?
「本領」の語源
「本領」は、もともとは中世、鎌倉時代の、御家人の領地のことを言いました。
鎌倉幕府の成立以前から代々伝えられた私領のことを「本領」と言います。
幕府から新たに与えられた領地ではなく、先祖が元々持っていて代々伝えられた領地であるというところから、その人がもともと持っている優れた才能や特性という意味になりました。
中世日本において、武士の主従関係を構成する要素として「御恩と奉公」が有名です。
「御恩」は主人が従者へ与える利益、「奉公」は従者が主人に仕えて戦うことを言います。
この「御恩」の内容として、「本領安堵」と「新恩給与」があります。
「本領安堵」は、幕府が忠誠を誓った家臣に対して、その領地の所有を保証する制度で、その土地が「本領」であると承認して証明書を出しました。
ちなみに「新恩給与」は新たな土地を与えることです。
「本領」の使い方
「本領」は、もとからの領地という意味で、そこからその人の備えているすぐれた才能や特質という意味で使います。
- 本領を発揮する
- 本領発揮
といった使い方がほとんどですが、他にも
- 本領である
- 本領とは○○である
- 本領ではない
などなど、いろいろな言い回しはできます。
「本領発揮」とは?
「本領」は、ほとんどの場合「本領発揮」や「本領を発揮する」という使い方をします。
この二つの意味は同じです。
「本領発揮」は、「自分の持っている才能や持ち味を存分に出すこと」という意味です。
「本領」は自分の本来の特性や能力のことですから、それを「発揮」するということは、表に出して十分に働かせるということです。
元々備えている能力が十分に発揮されるということで、良い結果を出した時に使われる言葉です。
例えばスポーツ選手が、コンディションも整えて万全の状態で試合に挑み、素晴らしい結果を出した時に「○○選手が本領発揮した」などと言います。
逆にいい結果を出せなかったときは「本領を発揮できず……」などと使います。
「本領発揮」は、仕事、学業、スポーツ、音楽などなど、いろいろな場面で用いられます。
「本領」の例文
- 昨日の試合では彼が本領を発揮し、見事なロングシュートを決めた。
- テストで緊張して本領発揮できなかった。
- 明日のイベントでは本領発揮できるように体調を整えておこう。
- 彼はプレッシャーが掛かるほど本領を発揮する。
- バレーボール選手の彼女は、度重なる故障に悩まされなかなか本領発揮できずにいる。
- ジョンは猟犬の本領を発揮して鹿を追いかけた。
「本領」の類義語
「本領」の類義語には次のようなものがあります。
- 特質(独特の性質)
- 特徴(他と比べて特に目立つ点)
- 特性(特有の性質)
- 実力(実際に持っている力量)
- 真骨頂(本来持っているありのままの姿)
- 真価(本当の値打ち)
「本領発揮」の言い換え表現
「本領発揮」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- 腕をふるう
- 力を発揮する
- 実力を見せる
- 全力を出す
- 真骨頂を発揮する
- 面目躍如(世間の期待や評判にふさわしい活躍をして生き生きとしているさま)
まとめ
「本領」は、代々所有していた領地、ということから転じて、その人が本来持っている特性や能力という意味で使われる言葉です。
「本領を発揮する」は、その人が持つ才能や持ち味を十分にいかすということで、ビジネス、スポーツ、その他いろいろな場面で活躍を見せた時に使う言葉です。
ぜひ覚えておいて、使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!