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「間髪をいれず答える」
この「間髪をいれず」、正しい読み方をご存知でしょうか。
実は「かんぱつをいれる」ではないんです。
色々な場面で使う身近な言葉なので、ぜひ正しく知っておきたいですね。
今回は、「間髪をいれず」の正しい読み方は?「入れず・容れず」どっち?意味と使い方!についてご説明いたします!
「間髪をいれず」の正しい読み方は?
「間髪をいれず」の正しい読み方、それは「かんはつをいれず」です。
しかも、「かん、はつをいれず」と区切るのです。
「かんぱつをいれず」と読んでいた人が多かったのではないでしょうか。
「かんぱつ」というものがあるわけではなく、「かん」=間に、「はつ」=髪をいれないということですから、「かん、はつをいれず」と読むのです。
最近は辞書によっては「あやまった言い方で、本来はかん、はつをいれずである」という文脈で載せていることもありますので、「かんぱつ」はかなり定着しているとわかります。
アナウンサーなどはさすがに正しい読み方をしていると思いますが、人気コミックや有名な小説、またテレビの出演者などが「かんぱつ」と言ったりふりがながふってあったりすることも珍しくなく、かなり一般的になっている読み方と言えます。
ですが、正しいのは「かん、はつをいれず」で、「かんぱつをいれず」は本来は誤りということをぜひ覚えておきましょう。
似た読み間違いに「きら星のごとく」があります。
これも、正しくは「きら、ほしのごとく」と読みます。
「きらぼしのごとく」は誤用です。
「綺羅」は美しい衣装をまとった人のことで、そのような着飾った人が並ぶ様子を星にたとえている言葉です。
ですので、「綺羅、星のごとく」となります。
なんとなく「きらきら星」のようなイメージで「きら星」という言葉があると思っている人が多いようですが、「きら星」という単語があるわけではありません。
「入れず」「容れず」どっち?
「間髪をいれず」は間髪を「入れず」や「容れず」と書かれます。
どちらが正しいのか迷ってしまうかもしれません。
ですが、「間髪を入れず」でも「間髪を容れず」でも、どちらでも合っています。
「間髪をいれず」は、中国の「文選」や「説苑」といった書物に出てくる「間に髪を容れず」からきています。
ですから、出典の通りに書くと「容れず」です。
しかし、「容れる」は常用外の読み方ですし、「入れる」と「容れる」も同じ意味を表します。
そのため、一般的な「入れる」と書かれることもあるのです。
「間髪をいれず」は「入れず」でも「容れず」でも正しく、またひらがなで「いれず」とされることも多いです。
「間髪をいれず」の意味
さて、「間髪をいれず」は、「少しの時間も置かないさま」という意味です。
読み方は、「かん、はつをいれず」でしたね。
出典では「間に髪を容れず」だと述べましたが、その通り「間に髪の毛一本も入れる余地がない」ということを意味します。
そこから、「ほんのちょっとの時間も置かないで、すぐさま。とっさに」という意味を表します。
「間髪をいれず」の使い方
「間髪をいれず」はほんの少しの時間も置かないさま、すぐさま、とっさにといった意味で使います。
「間髪をいれず○○する」といった使い方をします。
人の動作やものの動きなど、色々なものについて使えます。
【例文】
- 彼は質問に対して間髪をいれず答えた。
- 彼女は後輩の失言を間髪をいれずにフォローしていた。
- 都会では電車が間髪をいれずにやってくるので驚いた。
- 横綱は右手で相手のまわしを掴むと間髪をいれずに下手投げをした。
- あの漫才コンビは、片方がボケるともう片方が間髪をいれずに鋭いツッコミを入れるところが面白い。
「間髪をいれず」の言い換え表現
「間髪をいれず」の言い換え表現には次のようなものが考えられます。
- すかさず(間をおかず。機会を逃さず)
- すぐに(時をおかず、ただちに)
- するや否や(何かを行ってからほとんど時間をおかずに他のことが行われるさま)
- 間をおかずに(すぐに、ただちに)
- 言うが早いか(何事かを表明し、言い終わる前に行動しているぐらいすぐであるさま)
- 即座に(その場ですぐさまに)
- 矢先に(物事が始まろうとする、まさにそのとき)
- とっさに(その瞬間に。たちどころに)
まとめ
「間髪をいれず」は「かん、はつをいれず」でしたね!
びっくりしたという人も多かったかもしれません。
身近な言葉なのに、本体の読み方とは違う誤読が定着しているということもあるんですね。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!