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「専ら」という言葉をご存知でしょうか。
「もっぱら」と読みます。
よく使う人もいると思いますが、全く使わないという人もいるかもしれませんね。
ビジネスシーンや日常での会話だけでなく、法律関係でもよく使われている言葉です。
今回は、「専ら(もっぱら)の意味と使い方!「主として」との違いは?|例文についてご説明いたします!
「専ら(もっぱら)」の意味
「専ら」は「ある一つのことに集中するさま」「専念するさま」という意味です。
読み方は「もっぱら」です。
覚えていないと、まず「専」を「もっぱ」とは読みませんよね(笑)。
ひらがなで「もっぱら」と書かれることも多いですが、ぜひ漢字や読み方も覚えておきましょう。
「専ら(もっぱら)」の語源
この「専ら」の、語源は古語の「もはら」であると言われています。
「もはら」は「ひたすら。全く」「(打ち消しの語とともに)少しも。決して」といった意味です。
これが、時代とともに発音しやすく「っ」が入り、「もっぱら」になったということです。
「専ら」は、「それだけ」「ひたすら集中する」という意味の言葉です。
>>「あらかた」と「おおかた」の意味の違いは?方言なの?使い方を解説!【類義語・例文】
「専ら」の使い方
「専ら」は「主に」とか「専念している」という意味で使います。
- 「専ら○○だ」
- 「専ら○○している」
- 「専らの○○」
- 「専らだ」
といった使い方をします。
「専ら○○する」というのは、そのことばかりに打ち込んでいるとか、そのことを主にやっているということを表します。
「専ら○○する」という形が多いですが、他に「専らの噂」や「専らの評判」という言葉もよく使われます。
この「専らの噂」とか「専らの評判」というのは、「噂(評判)だけが行われている」とか「主にその噂(評判)ばかりである」という意味になります。
ですから、「専らの噂」や「専らの評判」は、「今一番噂(評判)になっている」「世の中がその噂(評判)でもちきりである」「その噂(評判)ばかり聞く」などということになります。
「とても噂(評判)になっている」ということを表すのによく使われる言葉なので、ぜひ覚えておきましょう。
「専ら」の例文
- 休日は専ら部屋でゲームをしています。
- 彼と話すと話題は専らキャンプのことだ。
- 最近の食事は専らコンビニ弁当です。
- 彼が昇進するらしいと専らの噂だ。
- 新しくできたあのレストランは、とても美味しいと専らの評判だ。
- 彼女が通勤に使うのは専ら自家用車だ。
- 週末は専らサッカーの練習に励んでいる。
「主として」との違いは?
「専ら」に似た言葉に「主として」があります。
「専ら」も「主として」も、100パーセントではないけれど、大部分のところ、という意味で使われます。
どちらも「おもに」「おおむね」といった意味ですね。
同じ意味で使われることも多いですが、違いをあげると次のようになります。
- 「専ら」は「他のことは差し置いて、そのことだけに集中しているさま」
- 「主として」は「全体の中で大きな部分を占めるもの。優先して行うもの」
「専ら」は、「主として」という意味で使うこともありますので同じ意味と言えます。
ですが、「専ら」は「ひたすら」「専門的に」という、それだけを集中して行うという意味でも使いますので、そこが違いになります。
「専ら」は、法律用語としてもよく使われます。
法律関係で「専ら」は、「主として」という意味で使われます。
100パーセントではないが、おおむねそのような状態である、大部分のところを占めているというような意味です。
はっきり何パーセント、などという定義はありませんが、だいたい8割ぐらい~という意味で用いられているということです。
「専ら」の類義語
「専ら」の類義語には次のようなものがあります。
- 主として(おもに。もっぱら)
- 主に(大部分は)
- ほぼ(おおかた。おおよそ)
- あらかた(おおかた。だいたい)
- ひたすら(ただそればかりに心を向けること)
- ひとえに(ただそのことだけをするさま)
- 一に(全く。ひとえに)
まとめ
「専ら」は、「ある一つのことに集中するさま」「専念するさま。主要なさま」という意味です。
読み方は「もっぱら」ですので正しく覚えておきましょう。
「専ら○○する」とか「専らの○○」という形で、会話の中でも新聞などでも出てくることがあります。
今まで使ったことがなかったという人も、ぜひ覚えおいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!