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「お示し」という言葉は、ビジネスシーンやテレビなどでよく見聞きする言葉です。
「わたくしがお示ししました通り……」などと政治家などが発言していることがあります。
ですが、「お示し」はおかしいのでは? と違和感を持つ人も多いようなんです。
「お示しさせていただく」とか「お示しします」など国会答弁やビジネスの場でもよく使われていますが、間違っているのでしょうか。
今回は、「お示し」はおかしい?意味と言い換え表現は?「示す」のビジネスでの使い方!についてご説明いたします!
目次
「お示し」はおかしい?
「お示し」は間違った言葉なのでしょうか。
結論から言うと、「お示し」は間違いではありません。
ですが、敬語の使い方が間違っていると失礼になります。
また、受け取る人によっては「示す」という言葉が目上の人に向けて使うべきではないと感じる人もいます。
「お示し」の意味や、正しい使い方を以下で確認していきましょう。
>>「ご教授ください」と「ご教示ください」の意味と違いは?使い分け方を解説!
「お示し」の意味
「お示し」は「示す」の敬語表現です。
「示す」は「他のものにわかるように、出して見せたり実際にして見せたりする」という意味です。
「しめす」と読みます。
「お示し」は「おしめし」と読み、「示す」の尊敬語や謙譲語として使います。
「神からの啓示」というような、人知を超えた存在からの知らせのことを「お示し」ということもあります。
これは宗教などの限られた場面で使う言葉ですので、一般的にビジネスシーンや国会などで使われている「お示し」は「示す」の敬語ということです。
「お示し」の使い方
「お示し」は、「示す」の敬語です。
尊敬語として「お示しになる」などとし、相手が示すということを敬意を含んで表します。
あるいは謙譲語として「お示しする」などとし、自分が示すということをへりくだって表します。
また、「お示しいただく」などとして、相手に示してもらうことをへりくだって表すこともあります。
尊敬語として使う
「お示し」を尊敬語として使う場合、「お示しになる」などとします。
「○○さんがお示しになる」などとして、その人が「示す」ということを尊敬語で表したものになります。
【例文】
- 先生は弟子たちに生き方の手本をお示しになった。
- 社長は我々に何事にも勇気を持ってチャレンジする姿勢をお示しくださる。
謙譲語として使う
「お示し」は謙譲語で使うこともあります。
「私がお示しする」など、「お見せする」「ご案内する」などと同じく「お~する」と言う形の謙譲表現で、自分が何かを示すことをへりくだって表現しています。
ただし、「示す」は「相手にわかるように出して見せる」という意味なので、やや上から目線、「わかるように見せてあげます」というニュアンスがあるので失礼であるという考えもあります。
【例文】
- これまでのデータをお示しいたします。
- 我々がお示しした通り、調査の結果はこのようになっております。
「お示し」は失礼になることもある
「お示しします」は、相手によっては自分が「示す」ということ、さらにそれに「お」をつけることが失礼だと受け取られることがあります。
また、「お示しさせていただきます」など「お~する」と「させていただく」という謙譲語が重なって二重敬語になってしまうと、間違いですし過剰な印象になります。
まとめると、
- 「お示し」は「示す」の尊敬語や謙譲語なので、おかしい言葉遣いではない
- 二重敬語などの間違った使い方をするとおかしい
- 「示す」が不適切だと感じる人もいるので使い方に注意が必要
ということです。
「お示し」の言い換え表現
「お示し」はよく使われる言葉で、間違いではありません。
ですが、「お示し」はおかしいのではないか、失礼ではないかなどと違和感を持っている人も多いようです。
「お示し」を使うのが不安なときは別の言葉に言い換えたほうが安心でしょう。
「お示し」の言い換え表現としては次のようなものがあります。
「示す」のビジネスでの使い方
「お示し」は上で述べたように、いろいろな言葉で言い換えることができます。
ビジネスシーンで「示す」「示してもらう」という機会は多いと思いますが、「ご教示」や「ご提示」といった言葉で表す方が一般的です。
「お示しください」の言い換え
- ご教示ください
- ご提示ください
「お示しする」の言い換え
- お見せする
- ご覧に入れる
- お目にかける
- ご提示いたす
といったものがよく用いられます。
【例文】
- まずは予算をご提示ください。
- 試作品をご覧に入れましょう。
- これまでのデータをご提示します。
まとめ
「お示し」は、間違った言葉ではありません。
ですが、「示す」という言葉が適切でないと感じる人もあります。
また「お示しさせていただきました通り……」など、二重敬語で過剰な使い方をするなどの間違いも多いので、使い方には気をつけましょう。
ビジネスシーンでは「ご提示」などを使う方が一般的でしょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!