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「早急」
この言葉をなんと読みますか?
「そうきゅう」「さっきゅう」のどちらかだという人が多いと思います。
どちらも日常的に耳にするので、本当はどちらが正しいのか知っておきたいですね。
また、似た言葉に「至急」や「迅速」がありますので、使い分け方も確認しましょう。
今回は、「早急」の正しい読み方は?「至急」「迅速」との違いも解説!についてご説明いたします!
「早急」の正しい読み方は?
「早急」の正しい読み方は、「さっきゅう」です。
「そうきゅう」と読んでいた人も多いのではないでしょうか。
「早急」の本来の読み方は「さっきゅう」です。
ですが、「そうきゅう」も慣用読みとして定着しており、辞書によっては「そうきゅう」も補足的に載せている場合があります。
「早い」と「急ぐ」という字を書くわけですが、「早」はやはり「そう」と読むことが多いですよね。
「早春」「早朝」「早計」「尚早」など、普段使うような熟語にも「そう」が多いので、「早急」も「そうきゅう」と読んでしまう人が多かったのでしょう。
「早」の音読みは「ソウ」「サッ」で、「早急」や「早速」の場合は「さっ」と読みます。
「早急」の正しい読み方は「さっきゅう」、ただし「そうきゅう」も慣用読みで一般的に通じる、ということで覚えておきましょう。
「早急」の意味
「早急」は「非常に急ぐこと」という意味です。
読み方は「さっきゅう」でしたね。
「早い」と「急ぐ」という字を書きます。
その通り、非常に早く、急いで何かをするという意味の言葉です。
>>「早速」の意味とビジネスでの使い方!「早々」「迅速」との違いは?
「早急」の使い方
「早急」は、非常に急ぐことを表して使います。
事態が非常に差し迫っており、急を要するときに、急いで何かをしないといけないという場合に使います。
災害や事故などの緊急事態や、トラブルが起きた時など、急いで何かをしないと行けない時や、相手に何か急いで行ってもらいたい時に使います。
「早急に○○する」とか、「早急な対応」といった使い方をしますので、例文で確認しておきましょう。
【例文】
- お待たせして申し訳ございません。商品のご用意ができましたので、早急に発送いたします。
- 今回の事故について、早急に対策を考えなくてはならない。
- 早急な対応のおかげで一命をとりとめた。
- 恐れ入りますが、早急にご回答のほどお願いいたします。
- 状況をご確認いただき、早急にご連絡をいただきますようお願いいたします。
「至急」「迅速」との違い
- 「至急」は「早急」よりもさらに緊急度合いが高く、非常に急いで物事を行うことを表す
- 「迅速」は物事を行うスピードが早いことを表す
「早急」はとても急ぐ時に使いますが、同じようにとても早く何かを行う時に使うのが「至急」や「迅速」です。
それぞれの意味は、
- 「早急」は「非常に急ぐこと」
- 「至急」は「非常に急ぐこと」
- 「迅速」は「物事を行うスピードがとても速いこと」
となります。
「早急」と「至急」は、どちらもとても急いで物事を行うということなので、同じような使い方をします。
ですが、「至急」の「至」は、「この上ない。きわめて」という意味を持っています。
「この上なく急いで」ということになりますから、「至急」の方が「早急」よりも急ぐ必要があるとうことになります。
「早急」と「至急」は同じ意味ですが、緊急度合い、急ぐ度合いとして「至急」の方がより急いでやることであるということです。
さて、「迅速」は少し意味が違います。
「早急」「至急」が物事を急いで行うということであるのに対し、「迅速」は物事を行うその動きが速いということを表します。
つまり、「早急に対応する」「至急対応する」であれば、「急いで対応する。すぐに取り掛かる」ということになります。
ですが、「迅速に対応する」であれば、「素早く行う。スピードアップして対応する」というような意味になります。
まとめると、
- 「至急」は「早急」よりもさらに緊急度合いが高く、非常に急いで物事を行うことを表す
- 「迅速」は物事を行うスピードが早いことを表す
という風に、それぞれ「早急」との違いがあります。
「早急」の類義語
「早急」の類義語には次のようなものがあります。
- 至急(非常に急ぐこと)
- 大急ぎ(非常に急ぐさま)
- 迅速(物事の進行がきわめて速いさま)
- 緊急(重大で、即座に対応しなくてはならないさま)
- 急遽(慌ただしく急いで)
「早急」の対義語
「早急」の対義語には次のようなものがあります。
- 緩慢(ゆっくりしていること)
- ゆっくり(動作を急がず、時間をかけて行うさま)
- 遅滞(物事の運びが悪くはかどらないこと)
まとめ
「早急」は「さっきゅう」と読むのが本来の読み方でした。
近頃では「そうきゅう」でも通じますが、正しく覚えておくとよいですね。
ビジネスでも、何かと「とても急ぐ」「すぐにやってほしい」などということがあります。
「早急」という言葉を使いこなしてうまく対応していきたいものですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!