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高校の国語の授業で扱われることも多い、中島敦『山月記』。
教科書の定番『山月記』ですが、その内容はなかなか難しい語句が多く、初めて読むと意味がわからないところも多いんですよね。
難しい印象ですが、意味を知れば仕事や日常の場で使うこともできる言葉もあります。
ぜひこの機会に確認しておきましょう。
「山月記」の語句の意味を解説
この記事では山月記に出てくる語句の中でもこれって?と質問の多い語句5つをご紹介します。
その語句や、山月記で使われている言い回しで意味をもっと詳しく調べたい方は詳細ページをご覧ください。
1、「狷介」
「狷介」は「頑固で自分の信じるところを固く守り、他人に心を開こうとしないこと」という意味です。
「けんかい」と読みます。
「狷介」は自分の意思を曲げず、他人に和合しない頑固なことを表す言葉です。
「狷介な」「狷介さ」といった使い方が主で、大抵の場合悪い意味で使います。
>>「狷介」や「性、狷介、自ら恃む所頗る厚く」について詳細はこちら
2、「刻苦」
「刻苦」は「心身を苦しめて励み努めること」という意味です。
「こっく」と読みます。
「苦労」「苦しみ」を「刻む」と書きますよね。
自分の身を「刻む」ような「苦労」、つまり勉学や仕事などの目的に、非常に骨折ってつとめ励むという意味なのです。
3、「下命」
「下命」は「命令を下すこと」という意味です。
「かめい」と読みます。
命令そのものや、もしくは注文を意味することもあります。
命令を「下す」わけですから、命令をする側の相手を敬った表現になります。
4、「警句」
「警句」は「短く巧みな表現で物事の真理を言い当てている言葉」という意味です。
「けいく」と読みます。
短い文章で、奇抜な発想や皮肉な視点から優れた教えなどを表します。
手短に優れた考えを含ませた言葉というわけですね。
短いといっても心温まるような言葉ではなく、むしろちょっと皮肉な表現で真理を鋭くつくような言葉のことです。
5、「慟哭」
「慟哭」は「声をあげて激しく嘆き泣くこと」という意味です。
「どうこく」と読みます。
「慟哭」は「大声をあげて泣き悲しむ」という意味で使います。
論語に「子之を哭して慟す」という一節があり、孔子が弟子の顔淵の死に際して慟哭したということで、「慟哭」はかなり激しい悲しみを表すことがわかります。
>>「慟哭」や「叢中から慟哭の声が聞えた」について詳細はこちら