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言葉の意味と使い方

「所存です」の意味と使い方!類義語・言い換え【例文つき】

「所存です」の意味と使い方!類義語・言い換え【例文つき】

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「~する所存です」などという言い回し、ビジネスシーンでよく見聞きしますよね。

ビジネスの場では使いやすい言葉なので、何気なく使っているという人も多そうです。

ですが、「所存です」の意味や使い方について、詳しく調べてみたことはないのではないでしょうか。

意外と間違った使われかたをしていることもある言葉です。

ぜひ正しい使い方を理解しておきましょう。

今回は、「所存です」の意味と使い方!類義語・言い換え【例文つき】についてご説明いたします!

「所存です」の意味

「所存です」は「考えています」という意味です。

「しょぞん」と読みます。

「~する所存です」と使うことが多いと思いますが、これは「~しようと思います」「~するつもりです」ということですね。

「所存」は「考え。意見」という意味の言葉です。

漢文風に読むと「存ずる所」となります。

「存ずる」はよく「存じます」と言ったりしますが、「思う、考える」の謙譲語なんです。

ですから、「所存です」ということは「~するつもりです」ということをへりくだった言い方で表現しているということになります。

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「所存です」の使い方

「所存です」は上で述べた通り、自分の考えや意見を述べるときに使う言葉です。

また、謙譲の意味合いもありますので、基本的には目上の人に対して使う言葉です。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. これからも誠心誠意努めてまいる所存です。
  2. このような過ちをに二度と繰り返すことがないよう、気持ちを引き締めて業務に当たる所存です。
  3. より一層精進してまいる所存です。

いずれも自分の意向や決意などを表す場面の例ですね。

「所存です」はやや堅苦しい言い回しですので、普段のくだけた会話の中では使わないと思います。

ですが、相手に対する敬意を表現しつつ伝えることができる言葉ですので、ビジネスシーンでは大変使いやすい言葉です。

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「所存です」の誤用

「所存です」は間違った使われかたをしていることもあります。

「思う所存です」という言い回しをたまに見かけますが、これは間違いです。

「所存です」が「~思います」という意味を持っていますので、「思う所存です」は二重表現になってしまうのです。

「馬から落馬する」「頭痛が痛い」などと同じ、間違った表現ですので気をつけましょう。

また、人の意見などについて「ご所存です」というのも間違いです。

「所存です」は謙譲語ですので、相手を主語にすると失礼に当たります。

この場合は「ご意向です」などとしましょう。

【間違った例文】

  1. この方法が非常に有効であると思う所存です。
  2. 今回の件は辞退させていただきたいと考える所存でございます。
  3. もう少しカジュアルなデザインにして欲しいというのが山田様のご所存です。

「所存です」の類義語・言い換え

「所存」の類義語として「意向」があります。

「意向」も「考え」という意味ですので、「~する意向です」などとして「所存です」と同じように使えます。

二つの違いとしては、「所存です」は敬語ですので目上の人に使うことができます。

それに対して「意向です」は敬語ではありませんので、そのままでは目上の人に対しては使えません。

自分の考えを目上の人に説明するときは「所存です」を使いましょう。

上司など、目上の人の考えのことは「~というご意向です」などと「ご」をつけて使うことができます。

逆に目上の人の考えを「ご所存」ということはできません。

似ているようで使いかたが違いますので、二つの違いをしっかり理解しておきましょう。

他に、「所存です」の言い換えとして使える表現は

  • 思います
  • 考えています
  • つもりです

などがあります。

「所存です」は堅い言い回しなので、ビジネスメールやあらたまった席でも使える言葉です。

気軽な場面であれば「~と思います」程度でもよいでしょう。

場面に応じて使い分けてみてくださいね。

まとめ

ビジネスシーンではおなじみの言葉である「所存です」ですが、こうして改めて調べてみると色々と発見がありますね。

今までうっかり間違った使い方をしていたという人もいるかもしれません。

ぜひ正しい使い方を理解して、ビジネスシーンで活かしていきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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