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「彼女にはお茶の嗜みがある」
「タバコは大人の嗜みだよ」
このような「嗜み」という言葉を見聞きしたことがあるでしょうか。
なんとなく前後の文脈とかその場の雰囲気で流しているかもしれませんが、「嗜み」とは一体どのようなことを指すのでしょうか。
「大人の嗜み」とは一体どんなものなのか、気になりますよね。
今回は、「嗜み」の意味と使い方!「大人の嗜み」とは?|類義語・例文についてご説明いたします!
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「嗜み」の意味
「嗜み」は「好み」「芸事などの心得」「慎み」「普段の心がけ」という意味です。
「たしなみ」と読みます。
「嗜」は「シ」「たしなむ・たしなみ」と読み、「たしなむ。好んで親しむ」「むさぼる」「たしなみ。素養」といった意味がある漢字です。
「嗜み」には大きく分けて三つの意味があるとしてよいでしょう。
- 特に芸事に関する好みや心得
- 心がけや用意、覚悟
- 慎み、遠慮
「嗜み」の使い方
「嗜み」には芸事の心得や好み。心がけ、慎みといった意味があります。
「茶道の嗜みがある」「ピアノの嗜みがある」などという場合は、そのことについて身についているということを表します。
少しできますよとか、多少は経験がありますよといった控えめな表現です。
腕に自信があるとか、プロとしてやっているということではなく、芸事などを好んでやっているということです。
また、「紳士の嗜み」「女性の嗜み」などもよく使われる表現ですが、これは「普段の心がけ」とでもいった意味です。
紳士としてこのような心がけで過ごすべき、女性としてこのようなマナーは身につけておくべき、そうしたことを「嗜み」と表現します。
また、「嗜みを忘れる」などという場合は「慎み」「節度」といった意味になります。
色々な意味をまとめて表せる「嗜み」ですが、どういう意味で使われているかは文脈から判断することになるでしょう。
- ○○の嗜みがある(芸事などを好んでやっている)
- ○○の嗜み(○○として身につけておくべきこと)
よく用いられる使い方ですので覚えておきましょう。
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「大人の嗜み」とは?
「嗜み」は「○○の嗜み」という形でよく使われますが、その中でも「大人の嗜み」という表現を見聞きしたことはないでしょうか。
「大人の嗜み」って……どんな嗜み? と疑問に思う方も多そうですね。
「大人の嗜み」は「大人だからこその好みや心得、心がけ」といった意味です。
子供のときは好まなかったような大人っぽい趣味や趣向、お酒やタバコのように年齢制限のある趣味、金銭的・精神的余裕が必要な趣味などについて使います。
いかにも大人っぽいなと思わせるようなことや、また学生時代には手が出せなかったような趣味といったことですね。
- コーヒーやワインに凝る
- 礼儀作法や冠婚葬祭のマナーがきちんとしている
- 伝統文化に詳しい
- バイクや車の趣味
- 靴や時計などにこだわる
ほんの一例ですが、例えばこのような趣味や心得について「大人の嗜み」と表現されています。
「嗜み」の例文
- 多少はバイオリンの嗜みがある。
- 嗜みを忘れ厚かましい態度をとる。
- 上流階級では葉巻は紳士の嗜みだ。
- 昔は、お茶やお花は婦女子の嗜みと言われていたものだ。
- 上質な革靴にこだわるのは大人の嗜みの一つだ。
- 複数本の腕時計をTPOに合わせて使い分けるのが大人の嗜みだ。
- こういうときに、相手を不快にさせずにスマートに断れるのが大人の嗜みだ。
「嗜み」の類義語
「嗜み」の類義語には次のようなものがあります。
- 素養(平素の修養によって身につけた教養や技術)
- 心得(常に心がけていなければならないこと)
- 慎み(慎むこと。控えめに振る舞うこと)
- 謙遜(へりくだること)
- 節度(度を越さない適度なほどあい)
- 心がけ(日常的な心のありかた)
- 教養(学問や知識によって養われた品位)
- 知識(あることについて色々知ること、知っている内容)
- 造詣(学問や芸術のある分野について知識が深く優れていること)
まとめ
「嗜み」は「好み」「芸事などの心得」「慎み」「普段の心がけ」という意味です。
「大人の嗜み」は大人ならではの趣味、大人なら身につけておきたい心得といった意味になります。
昔に比べて「男の嗜み」とか「女の嗜み」といったことはあまり言われなくなってきたかもしれません。
ですが、「嗜み」自体は悪い言葉ではないので、芸事の心得や普段の心がけということを指して色々な場面で使われています。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!