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「要約」と「まとめ」は、どちらも文章などを短くまとめたもののことをいいますよね。
論文やレポートなどで「要約」や「まとめ」を書きなさいと言われることもあります。
この「要約」と「まとめ」はどう違うのかわかりますか?
違いがわかりにくい言葉だと思いますので、ぜひこの機会に確認しましょう。
今回は、「要約」と「まとめ」の違いとは?書き方に違いはある? についてご説明いたします!
「要約」と「まとめ」の違いは?
辞書などを引いても、「要約」も「まとめ」も、どちらも「文章の大事な点をまとめること」だな、という感じで違いはわかりにくいのではないでしょうか。
この「要約」と「まとめ」の違いは、
- 「要約」は要点を抜き出して短い文章で表すこと
- 「まとめ」は情報を整理して結論を述べること
となります。
「要約」は文章の大事な点を短くまとめることで、「まとめ」は要点をわかりやすく整理して結論を述べるという違いです。
それぞれについて詳しく見て行きましょう。
「要約」の意味
「要約」は「文章などの要点をとりまとめること」という意味です。
「ようやく」と読みます。
「要」は「大事なところ」という意味の漢字です。
「約」は「約束」などの意味もありますが、「ちぢめる。短くまとめる」とう意味もあります。
「要約」は大事なところを短くまとめるという意味で、話や文章の要点、論旨を短くまとめて表すということを意味します。
【例文】
- レポートの要約を書く。
- この文章を100字以内で要約しなさい。
- 新聞記事を読み、要約して話す。
>>「要約・要旨・要点」の違いは?意味や使い分け方を解説!【類義語・例文つき】
「まとめ」の意味
「まとめ」は「まとめること。まとめたもの」という意味です。
「まとめる」は、「ばらばらのものを集めてひとかたまりのものにする」「物事の筋道を立てて整える」といった意味です。
つまり、文章などについて言うと、内容を整理してわかりやすい形に整えるということです。
文章全体の総括となる、短めの文章を書き、読んだ人にこの文章にどのようなことが書かれていたかということを再度確認させるという役目を持っています。
また、ばらばらの情報を集めてきてわかりやすく紹介するということも「まとめ」と言います。
最近ではあるテーマに沿って情報を収集したウェブサイトを「まとめサイト」と言い、さまざまなジャンルのものがあります。
【例文】
- 論文のまとめ方に悩む。
- 塾で試験範囲のまとめの授業を受ける。
- まとめサイトで芸能ニュースを紹介する。
書き方に違いはある?
さて、「要約」と「まとめ」はどちらも文章などの内容を短くまとめたものということですよね。
文章の「要約」を書くと言うことと、「まとめ」を書くと言うことの違いは次のようになります。
- 「要約」は、文章の要点を抜き出して短くまとめる
- 「まとめ」は文章中の情報を整理して何をいいたいのかをまとめる
「要約」の書き方
「要約」は、基本的には文章の順番通りであることが多いです。
瑣末な内容や重複する内容は除外して、その文章の要点を抜き出します。
文章をそのまま縮めて、コンパクトにするというイメージです。
「まとめ」の書き方
「まとめ」の方はもう少しまとめ方の自由度が高く、文章全体でどのようなことが書かれていたかを書くものです。
また、結論を示すことに加え、今後の展望なども書かれます。
- 文章の主要な内容を短い文章で表すのが「要約」
- 文章全体で何が言いたいのか結論を示すのが「まとめ」
という違いがあります。
書き方の違いとしては、
- 「要約」は文章中の余分な点を削り、主要な点を抜き出して短くまとめる
- 「まとめ」は文章の要点を押さえた文章を書き、内容を整理する
- 「まとめ」には結論を書き、全体を通して何がわかったかなどを述べる
ということになります。
「要約」「まとめ」の類義語
「要約」「まとめ」の類義語には次のようなものがあります。
- 総括(物事を一つにまとめ締めくくること)
- 概要(あらまし)
- 要旨(主な内容)
- 大意(大体の意味。全体のあらましを要約したもの)
- サマリー(話の要点もしくは大まかな内容を簡素にまとめたもの)
- レジュメ(要旨、文章を要約したもの)
- ダイジェスト(ある著作物などの内容を要約したもの)
- 結び(締めくくること。最後)
- 結論(考えたり論じたりして最終的な判断をまとめること)
- 集成(たくさんのものを集めて一つにまとめたもの)
- 要綱(根本をなす大事な事柄をまとめたもの)
まとめ
「要約」と「まとめ」はどちらも文章などの内容を短くまとめたものですが、意味の違いがありましたね。
「要約」は文章の要点をまとめたもの、「まとめ」は文章全体で何が言いたいか、何がわかったかなどを示すものという風に使い分けられています。
ぜひ意識して使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!