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突然ですが、「ご指導ご鞭撻のほど」って、どういう意味かわかりますか?
「ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」と、よく挨拶や書状の最後の方に使われている表現ですね。
「ご指導」はともかく、「ご鞭撻(べんたつ)」なんて、ちょっと堅苦しい感じです。
漢字も画数が多くて、書けない人や読めない人もいるかもしれませんね。
普段なじみのない言葉ではありますが、「よろしくお願いいたします」につける言葉、というだけでなく、きちんと意味を知って使ってみたいと思いませんか?
そこで今回は、「ご指導ご鞭撻のほど」についてご説明いたします!
「ご指導ご鞭撻のほど」の意味
まず「ご指導ご鞭撻」の意味を調べてみましょう。
「指導」は、もちろん「ある目的に向かって教え導くこと」。
「鞭撻」は、あまり馴染みのない言葉ですね。
「鞭」はムチのこと、「撻」はうちのめす、鞭打って励ますことを意味します。
ちょっと怖い字ですが(笑)、そこから「鞭撻」とは「強く励ますこと。いましめ励ますこと」という意味になります。
「ご指導ご鞭撻」とは、尊敬を表す「ご」がついているので、相手の自分に対する指導、教育などを敬っていう表現なんです。
ちなみに「ほど」というのは敬語的に、断定的な表現をさけるために用いられる表現です。
「~のほど」は「~する(である)ことを」というような意味になります。
「~くださいますよう」「~賜りますよう」などと言い換えることもできますね。
「ご指導ご鞭撻のほど」の使い方
「ご指導ご鞭撻のほど」は、一般的に目上の人に教えを請う時に使います。
ですので、「ご指導ご鞭撻のほど」の後には「お願いいたします」などと続けます。
あるいは、指導、鞭撻していただいた感謝を述べる時にも使えます。
その際は「ご指導ご鞭撻を賜り、まことにありがとうございました」などとしましょう。
【例文】
- ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
- 今後ともご指導ご鞭撻くださいますようお願い申し上げます。
- ご指導ご鞭撻賜り、心より感謝申し上げます。
「ご指導ご鞭撻のほど」の類語
「ご指導ご鞭撻のほど」を別の表現で言い換えるとどうなるでしょうか。
まずは、「ご指導」「ご鞭撻」は単独で使うこともできます。
また、「目上の人に教えを受ける」という意味で、「ご教授」「ご教示」「ご指南」なども考えられます。
ただし、それぞれの語には少しずつ意味の違いはあります。
学問を教授していただくのか、武芸や芸事を指南していただくのか、などなど、何を教えてもらうのかによって適切な語を選ぶのがよいということになります。
一般的に「ご指導ご鞭撻のほど」か、話し言葉であれば「ご指導ください」などを使うのが無難かもしれませんね。
【例文】
- よろしくご指導くださいますようお願いいたします。
- 何とぞご指南を賜りますようお願い申し上げます。
- ご教授のほどよろしくお願いいたします。
- ぜひご教示くださいませ。
結婚式での使い方
ビジネスシーン以外でも「ご指導ご鞭撻のほど」を使うことがあります。
まず、よく使われるのは結婚式においてです。
結婚式で、新郎が列席者に向けてスピーチや挨拶をすることがよくありますよね。
そうした時の決まり文句といってもいいほど、最後の締めくくりに「ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」と言っていると思います。
また、結婚報告の葉書なども、やはり締めくくりに「ご指導ご鞭撻のほど」がよく使われています。
若い二人が周りの人々に人生についての教えを請うという、謙虚な姿勢を表していますね。
年賀状での使い方
年賀状でも「ご指導ご鞭撻のほど」を見かけることがよくあると思います。
目上の方に教えを請う意味ですので、上司や先生など目上の方への年賀状に使うとよいでしょう。
また、会社名で出すようなビジネス年賀状にも「ご指導ご鞭撻のほど」はよく使われます。
きちんとした言葉遣いをすることで、年の初めから敬意や感謝、仕事をしていく上での誠意などをよく表すことができますね。
「ご指導ご鞭撻のほど」はかしこまった表現なので、友人向けなどのカジュアルな年賀状には不自然です。
年賀状を出す相手によって、文章も使い分けるといいですね。
まとめ
「ご指導ご鞭撻のほど」についてご説明してまいりました。
まとめると、「ご指導ご鞭撻のほど」とは、相手を敬い、へりくだって教えを請うという言葉でしたね。
このような謙虚な姿勢、最近の若者言葉にはなかなか見られなくなりましたよね。
こうした言葉遣いも、とても美しい日本の文化ではないでしょうか。
きちんと理解し、ぜひ適切な場面で使っていきたいものです。
最後までお読みくださりありがとうございました!