時候の挨拶

「向暑の候」の時期はいつからいつまで?結びや使い方と例文

「向暑の候」の時期はいつからいつまで?結びや使い方と例文

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贈り物などでお手紙を書く機会も増える夏に使いたい時候の挨拶が「向暑の候」です。

夏に向かうと書きますが、では一体いつからいつまで使うのが正しいのでしょうか?

時期を間違えるとマナー違反となってしまう時候の挨拶は使用時期をしっかり把握しておきたいですよね。

今回は「向暑の候」の意味や時期はいつからいつまで?結びや使い方と例文について解説していきます。

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「向暑の候」の時期はいつからいつまで?

暦の上で夏となる5月上旬から6月いっぱいの期間に使う事が出来ます。

二十四節気のここからここまで、と厳格に決められている時候の挨拶ではないので、「夏に向けて気温が上がっていく時期」に使うのがおすすめです。

ただし6月に入り梅雨入りしてしまうと、時候の挨拶も梅雨関係の物へとシフトしていくのがマナーとしてはいいですね。

「向暑の候」の意味と読み方

「向暑の候」には「気温も少しずつ高くなり、夏を感じる季節となりましたね」という意味があります。

読み方は「こうしょのこう」です。

あまり聞きなれない言葉ではありますが漢字は全て音読みとなっています。

春から夏へと季節が移り変わっていく様子、日に日に高まっていく気温と夏への期待をシンプルに表した美しい言葉ですね。

「向暑の候」の使い方例文

ビジネス

【書き出し】

  1. 拝啓 向暑の候、貴社には一段とご多忙の段、何よりと存じます。
  2. 拝啓 向暑の候、貴社におかれましてはますますご繁盛の由、お慶び申し上げます。
  3. 拝啓 向暑の候、貴社にはいよいよご清栄の趣、お喜び申し上げます。

【結び】

  1. 梅雨明けに夏の気配を感じる時節となりました。御社ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
  2. 夏本番も間近な季節、貴社いよいよのご多忙をご祈念いたします。
  3. 梅雨入りを控える時節ではございますが、貴社いっそうのご繁栄をお祈り申し上げます。

目上の方

【書き出し】

  1. 拝啓 向暑の候、〇〇様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと拝察いたします。
  2. 拝啓 向暑の候、ご一同様のさらなるご活躍、心よりお喜び申し上げます。
  3. 拝啓 向暑の候、皆様におかれましてはご壮健にお過ごしのことと拝察いたします。

【結び】

  1. 梅雨入りもこれから控えております、お体には十分にご留意ください。
  2. 吹く風に夏の匂いを感じる季節となりました。ご一同様におかれましてはどうぞ爽やかな夏をお迎えください。
  3. 長雨が上がり、遠くの山々の緑もぐっと濃くなる時節。〇〇様におかれましてもどうぞご壮健にお過ごしください。

カジュアルな挨拶文

【書き出し】

  1. 夏本番が待ち遠しい今日この頃。〇〇様におかれましてはいかがおすごしでしょうか。
  2. 一雨ごとに夏の足音が近づいてくる季節となりました。ご様子はいかがでしょうか。
  3. 若鮎が元気に泳ぐ季節となりました。ご無沙汰しておりますがお元気でお過ごしでしょうか。

【結び】

これから暑さも増していきます。お体にはくれぐれもお気を付けください。

ぐんぐん成長する草木の如く、〇〇様のさらなるご活躍をお祈りいたします。

梅雨前で気持ちも落ち込みがちですが、爽快な夏をお迎えください。

「向暑の候」以外の時候の挨拶

「梅雨の候」

「梅雨が始まる時期」である6月中旬から6月下旬まで使う事が出来ます。

縦長の日本列島では梅雨入りや梅雨明けにも地域差が大きいので、梅雨の候を使う際は事前の気象情報チェックを忘れないようにしてくださいね。

まとめ

これから来る夏本番の暑さを前に「一休み」といった風情も感じる事の出来る時候の挨拶です。

梅雨入りを控えて天気もパッとしない日が続いている地域もあるので、相手の体調を気遣う言葉をプラスするのがおすすめです。

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