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暦や季節の言葉を見ていると、「魚氷上(魚氷に上る)」という表現に出会うことがあります。

漢字を見ただけでは、どのような情景を表しているのか少し想像しにくいかもしれません。

「魚氷に上る」は、七十二候の一つで、一般的には「魚上氷」と書かれます。

今回は、「魚氷に上る」の意味や読み方、由来、時期、使い方についてご説明いたします!

「魚氷上(魚氷に上る)」の意味とは?

「魚氷上(魚氷に上る)」は、暖かさが増して川や湖の氷が割れ、その割れ目から魚が現れる頃という意味です。

七十二候では「魚上氷」と表記されることが多く、立春の終わり頃の季節を表します。

項目 内容
言葉 魚上氷
読み方 うおこおりをいずる
別の読み方 うおこおりにのぼる/うおひにのぼる
意味 割れた氷の間から魚が現れる頃
分類 七十二候の第三候、立春の末候
時期 2月14日頃から2月18日頃

冬の間、川や湖の水面は氷に閉ざされます。

春が近づくと、その氷が少しずつ薄くなり、割れ目が生まれます。

「魚氷に上る」は、その割れた氷の間から魚が動き出す様子をとらえた言葉です。

>>七十二候一覧・意味・読み方

「魚氷上(魚氷に上る)」の読み方

「魚氷に上る」は、「うおこおりにのぼる」と「魚氷」の部分を「うおひ」と読んで、「うおひにのぼる」と読む場合もあります。

ただし、七十二候の表記として一般的な「魚上氷」は、「うおこおりをいずる」と読まれることが多いです。

表記 読み方 補足
魚氷に上る うおこおりにのぼる 意味を読み下した表記
魚氷に上る うおひにのぼる 「魚氷」を「うおひ」と読む表記
魚上氷 うおこおりをいずる 七十二候でよく使われる表記
魚氷を上る うおこおりをのぼる 資料により表記ゆれが見られる場合がある

「上氷」という漢字の並びだけを見ると、「氷の上」と読んでしまいそうですね。

しかし、七十二候では「魚が氷に上る」「魚が氷の間から出る」という情景として理解するとわかりやすいでしょう。

暦の言葉として覚える場合は、まず「魚上氷=うおこおりをいずる」と押さえておくのがおすすめです。

「魚氷上」はいつの季節?

「魚氷上」は、二十四節気の「立春」の末候にあたります。

時期は、例年2月14日頃から2月18日頃です。

区分 内容
二十四節気 立春
七十二候 末候・第三候
時期 2月14日頃〜2月18日頃
前の七十二候 黄鶯睍睆(うぐいすなく)
次の七十二候 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)

2月中旬は、まだ寒い日が続く時期です。

それでも、日差しは少しずつ明るくなり、春に向けて川や湖の様子も変わり始めます。

「魚氷に上る」は、目に見えにくい水の中の春を感じさせる言葉なのです。

「魚氷上」の由来

「魚上氷」は、立春の三番目の候にあたります。

言葉 由来・意味
魚 春の暖かさに誘われて、水中で動き出す魚。
氷 冬の間に川や湖に張っていた氷。
上る・出る 割れた氷の間から魚が現れる様子。
魚上氷 春が近づき、水の中の生き物も動き始める季節。

冬の魚は、水底でじっとしているように見えます。

しかし、春の気配とともに水温が少しずつ上がると、魚たちも動き始めます。

その姿を、割れた氷の間から跳ね上がる魚として表したのが「魚上氷」です。

「薄氷」と春の気配

「魚氷に上る」の頃には、春先の薄い氷が見られることがあります。

春になっても残っている薄い氷は、「薄氷(うすらい)」と呼ばれます。

ほかにも「春の氷」「残る氷」など、春先の氷を表す言葉があります。

言葉 読み方 意味
薄氷 うすらい 春先に薄く張った氷、または解け残った薄い氷。
春の氷 はるのこおり 春になってから見られる氷。
残る氷 のこるこおり 冬の名残として残っている氷。
氷解く こおりとく 春の暖かさで氷が解け始めること。

これらの言葉には、冬が完全に終わったわけではないけれど、確かに春が近づいているという季節感があります。

「魚氷に上る」も、そうした冬と春の境目をとらえた表現といえるでしょう。

「魚氷上(魚氷に上る)」の使い方・例文

「魚氷上(魚氷に上る)」は、日常会話でよく使う言葉ではありません。

ですが、季節の挨拶、俳句、エッセイ、暦の説明などでは、春の兆しを表す美しい言葉として使うことができます。

場面 使い方の例
手紙・挨拶文 魚氷に上る頃となり、少しずつ春の気配が感じられるようになりました。
季節の文章 魚氷に上る季節、川面の氷もゆるみ始めます。
暦の説明 立春の末候は「魚上氷」といい、割れた氷の間から魚が現れる頃を表します。
俳句・短文 魚氷に上る朝、川の水音がやわらかく聞こえた。

「魚上氷」は少し難しい漢字表記です。

読みやすい文章にしたい場合は、「魚氷に上る」や「魚が氷の間から現れる頃」と説明を添えるとよいでしょう。

「魚氷上」と立春の七十二候

「魚氷上」は、立春の最後の七十二候です。

立春には、次の三つの候があります。

立春の七十二候 読み方 意味
東風解凍 はるかぜこおりをとく 春風が氷を解かし始める頃
黄鶯睍睆 うぐいすなく うぐいすが鳴き始める頃
魚上氷 うおこおりをいずる 割れた氷の間から魚が現れる頃

春風が氷を解かし、うぐいすが鳴き、魚が動き出す。

この順番を見ると、立春の中でも、春が少しずつ深まっていくことがわかります。

まとめ

「魚氷に上る」は、七十二候の「魚上氷」を読み下した表現です。

読み方は「うおこおりにのぼる」や「うおひにのぼる」とされることがありますが、七十二候では「うおこおりをいずる」と読むのが一般的です。

意味は、春が近づいて川や湖の氷が割れ、その間から魚が現れる頃ということです。

二十四節気では立春の末候にあたり、時期は例年2月14日頃から2月18日頃です。

まだ寒さの残る季節ですが、「魚氷に上る」という言葉を知ると、水の中にも春の気配があることに気づけます。

暦の言葉は、目に見える景色だけでなく、自然の奥にある小さな変化も教えてくれます。立春の終わり頃には、ぜひ「魚氷に上る」という言葉を思い出してみてくださいね。

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