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仕事をしていく上で、職場でよく使われる言葉というものがありますよね。
新社会人は特に、今まで学生生活では使わない言葉が多いですよね。
人事で使う言葉や業務の報告などは社会人になってからのことが多いですから、それもそのはずです。
しっかりと理解している人が少ないので、ちゃんと知っているだけで「できる人」認定されるかもしれませんね。
今回は、日常の職場で何気なく使われる言葉を集めてみましたのでこの機会に意味を調べておきましょう。
目次
社会人なら知っておきたい職場で使う言葉20選
1、「自署」と「記名押印」
「自署」と「記名押印」
この二つの違いは、
「自署」は「自分で自分の氏名を手書きすること」
「記名押印」は「自署以外の方法で氏名を記入し、印鑑を押すこと」です。
記名押印の場合は、パソコンなどで印刷された名前と印鑑を押すこととなります。
2、「着手」
「着手」は「仕事に手をつけること。取りかかること」という意味です。
「着手」は仕事に取りかかることという意味で、「着手する」などの使い方をします。
「着手」はしばしば「着手中」という使われ方をすることがありますが、それは間違った言い方ですので気をつけましょう。
3、「傘下」と「子会社」
「傘下」は「全体を一つの勢力としてまとめる指導的な人物や機関の下で、その統制・支配を受ける立場にあること」という意味です。
「傘下に入る」ということは、ある会社などの下に入って支配や影響を受ける、ということになりますね。
同じようなことを表すのに「子会社」という言葉もあります。
非常に似ているのですが、この「傘下」と「子会社」の違いは、
- 「傘下」は「ある企業の支配や影響を受けること」
- 「子会社」は「株式の50%超を、親会社に保有されている会社」
となります。
4、「寡占」と「独占」
「寡占」は「少数の供給者が市場を支配している状態」という意味です。
つまり、「寡占」はある業界で、少数の大企業がその市場を支配しているような状態を表すのです。
「寡占」に似た言葉に「独占」があります。
「寡占」と「独占」の違いは
- 「寡占」は「少数の企業が市場を支配している状態」
- 「独占」は「一つの企業が市場を支配している状態」
となります。
つまり、ある市場を支配しているのが一社だけなら「独占」と言い、「独占企業」「独占市場」などと言うわけです。
5、ご用命
「用命」とは「用事を言い付けること。商品などを注文すること」という意味です。
「ご」がついていますので、敬意を表す丁寧な表現です。
「ご用命ください」などの形で、「用事があったら自分に命じてください」「注文してください」という意味を表します。
「注文してください」「仕事をください」では直接的すぎますが(笑)、「ご用命下さい」とすることで直接的すぎず、丁寧に表現することができます。
6、「破綻」と「破産」
「破綻」は「物事が修復できないほどうまくいかなくなる」という意味で使います。
「破綻する」「経営破綻」といった使い方をします。
「破産」は「財産を全て失うこと」「借金をした人が返せない場合、貸した人々がその人の一切の財産から公平な弁済を受けることができるようにする裁判上の手続き」という意味です。
この二つの違いは、ビジネス的に説明すると
- 「破綻(経営破綻)」は「経営が行き詰まりそのまま続けることが不可能になること」
- 「破産」は「債務の支払いができず、破産手続きをして法人格が消滅すること」
となります。
ただし、倒産しても民事再生などの方法もあるため、必ずしも倒産=破産ではありません。
7、「補償」と「補填」
「補償」は「損害、費用などを補いつぐなうこと」という意味です。
何かが失われた時、その埋め合わせをしてつぐなうということで、保険業界などでよく使われる言葉です。
「補償」に似た言葉に「補填」(ほてん)があります。
この二つの違いは、
- 「補償」は「損害を金銭などでつぐなうこと」
- 「補填」は「不足を補い埋めること」
となります。
よく似ていますし、使う場面も似ていますが、「補償」は特に「金銭でつぐなう」「足りないものをおぎなう」という意味のある言葉です。
8、「刷新・一新・更新」
「刷新」は「悪いところを取り除いて全て新しくすること」で、人事や制度などに関してよく用いられる。
→「会社の再建に向けて経営陣を刷新する」
「一新」は「良い悪いに関係なく全てを新しくすること」で、様々な場面で用いられる。
→「この機に生活を一新しようと思う。
「更新」は「古いものを新しく改めること」で、以前の記録や数値、記事などを最新の状態に改めること。
→住んでいるマンションの契約更新の時期になった。
このように使われますので、違いをしっかりと理解しておきましょう。
9、「先方」
「先方」は「相手の人」「前の方」という意味です。
「先方」はその場にいない第三者を指して「相手方」という意味で使います。
「先方」は「先方様」という言い方をされることがしばしばあります。
ですが、この「先方様」はおかしな使い方なのです。
取引先などに対して敬語を使いたいという気持ちから「先方様」と言ってしまうのでしょうが、この「様」は不必要です。
また、「先方」は相手方のことについて、社内など身内で話すときに使う言葉ですので気をつけましょう。
10、「遺漏」
「遺漏」は「もれこぼれること。手落ち、手抜かり」という意味です。
ビジネスシーンで色々と使えそうなこの「遺漏」ですが、使い方には注意が必要な言葉です。
なぜなら、「遺漏なく」とお願いするのは場合によっては失礼にあたるからです。
「遺漏なきようお願いします」などの言い回しは行政関係、いわゆるお役所言葉として使われることも多く、役所が各所に通達する場合などにはよく使われます。
11、「渉外」と「広報」「営業」の違い
「渉外」は「外部と連絡・交渉すること」「ある法律事項が国内だけでなく外国にも関係すること」という意味です。
「渉外」には法律関係の意味もありますが、ビジネスシーンでよく使われるのは最初の意味の方で、会社の外部と連絡を取りあったり交渉をしたりすることを指します。
「渉外」は外部と連絡・交渉をする仕事ですが、「広報」や「営業」とはどう違うのでしょうか?
- 「渉外」は顧客の要望を聞いてそれに応える仕事
- 「広報」は外部に自社の活動内容を知らせる仕事
- 「営業」は商品などを売り込んで会社の利益を上げる仕事
という違いになりますが、なかなか区別は難しいところで、中小企業の場合「渉外」も「広報」も「営業」も区別されていないこともあります。
12、「栄転」と「昇進」
「栄転」は「今までよりもよい地位に移りかわること」という意味です。
「えいてん」と読みます。
栄転のお祝いを伝える時など、人の栄転について述べる時は「ご栄転」ということも多いです。
「昇進」は「官位、地位が上がって行くこと」という意味です。
この二つの違いは、
- 「栄転」は「転勤や異動で地位が上がること」
- 「昇進」は「異動せずに地位が上がること」
となります。
13、「赴任」「着任」「転勤」
- 「赴任」は「任地におもむくこと」という意味です。
「単身赴任」という言葉でもおなじみですよね。
- 「着任」は「任地に到着すること。また新しい任務につくこと」という意味です。
「着任」は、新しい任地に到着すること、そして新しい任務につくことを指します。
- 「転勤」は「同じ官公庁または会社内で勤務地が変わること」という意味です。
転職して会社が変わるわけではなく、同一の会社内で、他の地方や海外の支社に異動するような時に使います。
「赴任」「着任」「転勤」の違いをもう一度まとめると、
- 「赴任」は「勤務先へ赴くこと」
- 「着任」は「新しい任地につくこと」
- 「転勤」は「勤務地が変わること」
となります。
14、「摘要」と「備考」
「摘要」は「要点を抜書きすること。その抜書き」という意味です。
「摘要」は書類などに抜書きをつける時に使う言葉ですよね。
似た言葉に「備考」があります。
「備考」も本文と別に付け足すものというイメージですが、この二つの違いは
- 「摘要」は「要点を抜書きすること」
- 「備考」は「参考のために書き添えること」
となります。
15、「出向」と「左遷」「転籍」
「出向」という言葉はドラマ「半沢直樹」でも話題になりましたね。
「出向」は「出向くこと。命令で、あるところへ出かけること。命令で、他の会社や役所の仕事につくこと」という意味です。
ビジネスにおいては、命令を受けて、籍をもとのところにおいたまま他の会社などで勤務につくことを表します。
ドラマの影響もあり「出向」になったというと、ネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれません。
ですが、本来「出向」は低い役職に下げるなどの意味はなく、悪い意味の言葉ではありません。
「左遷」は「低い地位・官職におとすこと」という意味です。
「転籍」は「本籍や学籍などを他に移すこと」「所属した組織をやめて別の組織に移籍すること」という意味です。
戸籍を移動することも「転籍」ですが、ビジネス用語としては「別の会社に移籍する」ということになります。
もう一度「出向」「左遷」「転籍」の違いをまとめると
- 「出向」は「命じられて他の会社で勤務につくこと」
- 「左遷」は「地位が下がること」(他の会社に移るとは限らない)
- 「転籍」は「元の会社を退職して他の会社に出向すること」
となります。