「新春」と「初春」の意味と違いとは？いつからいつまで？正月なのになぜ春なのか

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

「新春」や「初春」は、よく年賀状などに書く言葉としてお馴染みですね。

お正月には「新春セール」「初春大売り出し」などがいろいろなお店で開催されたりもします。

お正月のおめでたいイメージの「新春」や「初春」ですが、寒い冬のお正月なのになぜ「春」なのか、疑問に思ったことはないでしょうか。

「新春」「初春」の詳しい意味や時期についても調べてみました。

今回は、「新春」と「初春」の意味と違いとは？いつからいつまで？正月なのになぜ春なのかについてご説明いたします！

こちらも読まれています▽
迎春・謹賀新年・賀正の意味は？目上の人に年賀状で送っていいのはどれ？>>

「新春」と「初春」の意味と違い

「新春（しんしゅん）」「初春（しょしゅん）」は、どちらも新年、お正月のことです。

新しい年ということで、どちらも年賀状に書く賀詞としても使われます。

「新春」と「初春」は同じ意味と言えます。

ただし、「初春」は「しょしゅん」または「はつはる」とも読み、お正月のことだけではなく「春の初め」という意味もあります。

立春（2月4日ごろ）過ぎから3月上旬ごろを指して使われることもあります。

「新春」の方は、「新年」「お正月」という意味だけで使われますので、そこが違いになります。

>>「元旦・元日」の違いは？年賀状や年末年始の挨拶メールはどちらを使う？【例文つき】

「新春」「初春」はいつからいつまで？

「新春」「初春」はお正月のことです。

期間としては、基本的には年明けから松の内までということになっています。

関東では1月7日、関西では15日を松の内の最終日とすることろが多いです。

なお、「初春」は春の初めを指す言葉としても使われるので、「立春から啓蟄の前日まで」「旧暦1月」など、2月上旬から3月上旬に使われることもあります。

こちらもチェック▽
「松の内」の意味や期間は？知らない人も多い挨拶や年賀状のルールとは？>>

「新春の候」「初春の候」とは

「新春」「初春」は年賀状に書く賀詞として使えます。

その他、「新春の候」「初春の候」として、手紙に書く時候の挨拶に使えます。

「新春の候」「初春の候」は1月の挨拶として使えますが、やはり「新春」や「初春」はお正月のことです。

ですので、1月と言っても上旬、一般的には年明けから松の内までに使う挨拶とされています。

それ以降は「厳寒の候」「寒冷の候」「大寒の候」など、寒い時期の冬の挨拶を使いましょう。

こちらもチェック▽
冬のビジネスメール季節の挨拶と締めの言葉！カジュアルな例文も紹介>>

正月なのになぜ春なのか

さて、「新春」や「初春」はお正月に使う言葉としてお馴染みですね。

ですが、よく考えるとお正月は1月、まだまだ寒い冬の最中です。

他にも「迎春」とか「頌春」など、年賀状に書く言葉にも「春」は多いですが、お正月なのに冬ではなく「春」なのが不思議ではないでしょうか。

なぜお正月が「春」なのか？

それは、旧暦が今の暦とは１ヶ月ほどずれていることによります。

旧暦での「春」は、旧暦1月、2月、3月のことで、これは現代のグレゴリオ暦ではだいたい2月～に当てはまります。

「立春」（2月4日前後）を迎えて春のきざしが感じられるようになってくる頃が、昔の新年だったんですね。

この頃のことを、春の初めで「初春」、あるいは「新春」と呼んでいました。

現代の暦に移行しても、このような呼び名が残ってるので「1月だけど『春』」となっているのです。

「新春」「初春」の類義語・言い換え

「新春」「初春」の類義語・言い換えには次のようなものがあります。

• 正月（一年の最初の月）
• 新年（一年の初め）
• 陽春（春の盛り。陰暦正月の異称）
• 年始（年の初め。年頭）
• 年明け（新年になること）
• 頌春（新年を褒め称えること）
• 迎春（新年を迎えること）

「新春」「初春」の対義語

「新春」「初春」の対義語には次のようなものがあります。

• 旧臘（去年の12月）
• 旧冬（昨年の冬）
• 昨冬（去年の冬）

また、「初春」の対義語や関連する言葉には次のようなものがあります。

• 晩春（春の終わり頃）
• 初秋（秋の初め。陰暦7月）
• 初夏（夏の初め。陰暦4月）
• 初冬（冬の初め。陰暦10月）
• 仲春（春３ヶ月の中の月。陰暦2月）

「初秋」「初夏」「初冬」などは、「初春」と同じく陰暦（旧暦）の季節区分からきていますので、今の暦の感覚とは違っているでしょう。

まとめ

「新春」「初春」は、いずれも新年のことを指す言葉で、年賀状や松の内までの時候の挨拶などに使うことができます。

旧暦の春の初めということからできた言葉なので、いまの春の時期とずれていますが、昔の暦のことを知れば納得できますね。

ぜひ参考になさってください。

最後までお読みくださりありがとうございました！