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新入社員にとって、第一の関門は「敬語」と言っても過言ではありません。
「基本的な敬語は勉強してきた!」と思っていても、いざ会社の中に入ると知らない言葉も飛び交います。
それはなぜかというと、「普段の生活では使わないけど、仕事ではよく使う敬語」というのがあるからなんですね。
会社や仕事で使う敬語と用語25選をご紹介します。
目次
会社や仕事で使うビジネス敬語8選!
「進捗(しんちょく)」
「進捗」は「進みはかどること」という名詞であるとともに、「進捗する」という形で「進みはかどる」という動詞としても使われます。
「進捗状況」「進捗具合」などの形でもよく用いられます。
【例文】
・業務の進捗状況を定期的に報告することになっている。
「相見積もり」(あいみつ)
「相見積もり」とは「複数の業者から見積もりを取ること」です。
「あいみつもり」と読み、これを省略して「あいみつ」と言うのです。
【例文】
・来週の月曜日の会議までに相見積もり(あいみつ)をとっておくように。
「お手配・ご手配」
目上の人や、取引先に対するビジネスシーンで使用する際は「ご手配」の方が無難だと言えるでしょう。
【例文】
・お忙しい中ご手配いただき、誠にありがとうございました。
・つきましては、早急にご手配くださいますようお願い申し上げます。
「架電」
「架電」は主にビジネスシーンで、電話をかけることを表します。
「架電する」「架電の件」などなどの使い方をします。
【例文】
・架電にてお伝えした件ですが、その後いかがでしょうか。
「落成」と「施工」
「落成」は工事が済んで建築物ができあがることを意味しています。
「施工」は「工事を行うこと」という意味です。
社屋を立てる場合であれば、その工事をすることを「施工」と言い、工事が完了して社屋が完成することを「落成」と言うわけです。
【例文】
・取引先の落成式に招かれた。
・大手不動産会社の施工不備が発覚し問題となっている。
「二つ返事」
「二つ返事」は「『はい』を二つ重ねて返事すること」「ためらわずすぐに承知すること」と言う意味です。
「二つ返事で引き受ける」といった形で使います。
【例文】
・彼は忙しいのに、こちらのお願いに二つ返事で応じてくれた。
「訴求」
「広告や販売などで、消費者の購買意欲に働きかけること」という意味です。
「訴求する」という形で使うのが基本的ですが、「訴求力」「訴求効果」といった名詞の一部としても使います。
【例文】
・効果的な訴求ポイントを押さえた広告文を考える。
・訴求力の高い製品の開発が期待されている。
「脆弱」
「脆弱」は「もろくて弱い」という意味で、身体や組織、器物など色々なものについて使われる言葉です。
「脆弱性」は主にコンピューター関係の用語として使われています。
【例文】
・Windows、macOSなど、主要OSに共通の脆弱性が判明した。
・弊社の○○シリーズの脆弱性問題に関するお知らせを随時更新しております。
「承る」と「賜る」の違いは?
「承る」は「お聞きする」「お引き受けする」ようなこと、「賜る」は「いただく」(物をもらったり恩恵を受ける)ようなことに使うという風に考えるとよいでしょう。
【例文】
・では、以上の内容でご注文を承ります。
・このような素晴らしい賞を賜り、感謝の気持ちでいっぱいです。
社内・社外で使う12の用語と敬語
「今後とも」と「引き続き」
「今後とも」は「今のやりとりが一旦終わっても、また次の機会にも」よろしくお願いします。
「引き続き」は「今のやりとりがまだ続くのでこのまま続けて」よろしくお願いしますということになります。
【例文】
・今後とも変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
・これからも引き続きご協力をお願いいたします。
「打診する」
「打診する」は、相手の意向を確かめるためにまずは話してみる、聞いてみることです。
正式に何かを頼むのではなく、あくまでも相手の意向を確かめるということを表します。
【例文】
・プロジェクト参加を打診する。
「先方」
「先方」はその場にいない第三者を指して「相手方」という意味で使う言葉です。
よく「先方様」と言う人がいますが、これは間違った使い方です。
【例文】
・面談の日程を先方に確認しました。
・先方へメールで問い合わせる。
「ご贔屓」
「贔屓」は「気に入った人を特に引き立てること。後援すること」という意味です。
特に目上の人やお客様に贔屓にしてもらうというときは「ご」をつけて「ご贔屓」と使います。
【例文】
・平素より格別のご贔屓にあずかりまして、厚く御礼申し上げます。
「栄転」と「昇進」
「栄転」は「栄えて」「転じる」と書きますので、転勤したり、部署が変わったりするのに伴って昇進するということです。
「昇進」の方は転勤するという意味はなく、同じ部署や同じ支店などのままで地位が上がるということを表します。
【例文】
・彼はもうすぐ本社営業部に栄転するらしい。
・昇進して部長になった。
「頓挫」
「頓挫」は勢いが急に弱まったり、途中で計画などがだめになることを表す言葉です。
それまで順調にすすんでいたものが、急にうまくいかなくなって取りやめになったというような時に使います。
【例文】
・このプロジェクトは思わぬ出来事のために頓挫をきたした。
・資金難によりシステム開発が途中で頓挫してしまった。
「無礼講」
「無礼講」は地位や身分を抜きにして行う宴会のことです。
宴会の席ではじめの挨拶などで「今日は無礼講ですから……」というような使い方が一般的です。
【例文】
・今夜は無礼講ですから、大いに楽しみましょう。
「ご来社・ご来訪」
「ご来社」と「ご来訪」はどちらも人に来ていただく意味の言葉です。
二つの違いとしては、「ご来社」は「相手に会社に来ていただくこと」、「ご来訪」は「場所を限定せずに、相手に来ていただくこと」となります。
【例文】
・田中様がご来社になり、その件についてお話しをいたしました。
・本日はお忙しい中ご来訪いただき、まことにありがとうございました。
「ご用命」
「用命」とは「用事を言い付けること。商品などを注文すること」という意味です。
【例文】
・何かご用命がございまいしたら遠慮なくお申し付けください。
「お休みを頂いております」はNG?
「お休みを頂いております」は間違った使い方です。
【正しい例文】
・申し訳ございませんが、佐藤は本日は休みを取っております。
「私用・所用」
有給休暇の申請には「私用のため」と書くのが適切です。
ただし、会社によっては「私用」だけでなく詳しい理由を書いて欲しいと言われることもあります。
【例文】
・私用のため子供に学校を休ませた。
社長様・会長様はおかしい?
「社長様」「会長様」は間違った呼び方です。
社長、会長でいいのですが、慣れないと落ち着かないというのであれば名前をつけて、「山田社長」「佐藤会長」などとしましょう。
【例文】
・「山田社長はいらっしゃいますか」
メール・電話で使う4つの用語と敬語
「御中」と「様」の違いと使い分け方
「御中」と「様」を同時に使う事はありません。
「御中」とは、「郵便物などで、個人名でなく、官庁・会社・団体などの宛先の下に書き添える語」のことです。
「様」は「そのものに対する敬称」です。
「返信不要」と来たメールには返信するべき?
結論としては、「返信不要」と書かれたメールにも簡単な返信をするのが最適です。
「返信不要」は、「返信をしてはいけない」ということではありません。
「返信しないでほしい」ということでもありません。
「返信しなくてもいい」ということなので、「返信をしてもいい」ということでもあるのです。
「ご愛顧」
「愛顧」は「(商人や芸人などを)ひいきにすること。目をかけること」という意味です。
「ご愛顧いただき」「ご愛顧のほど」などの形で、相手の引き立てに感謝する意味で使うのが一般的です。
【例文】
・ご愛顧いただきありがとうございます。
「生憎(あいにく)」
ビジネスシーンでは「生憎」を、何かを断るときや、良くない状況を伝えるときに使います。
丁寧な表現になりますので、目上の方にも使える言葉です。
また、「生憎」は、相手が残念がるようなことに対して使います。
【例文】
・生憎ですが、その日は予定が入っており出席できません。
まとめ
会社の社内・社外で使う敬語や用語はたくさんあります。
そして業種やその会社によっても使う用語は様々です。
またバイト敬語と呼ばれる間違った敬語もありますので、上司や取引先に失礼のないようしっかりと確認しておきたいですね。